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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
映画とは関係なく傑作だなあ,
By すら (横浜市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 決定版 2001年宇宙の旅 (ハヤカワ文庫SF) (文庫)
映画を見る前に小説を読んだが、短編『前哨』をベースにしたテーマの素晴らしさ、科学技術と天体の描写の素晴らしさに圧倒された(理系学生だったので)。神のような異星人がモノリスで若い種族の進化をモニタしているとうファンタジーな背景と、その一方で概ね既存の科学技術で土星系への到達を描いてみせるという現実的なハイテク描写の対比が面白い。後者のハイテク描写は半端じゃない。当時土星航行技術を設計して執筆できたのは、成熟したSF市場であってもクラークしかいなかったのではあるまいか。キューブリックのパートナーは彼以外にはありえなかったのだと思う。土星系の描写が素晴らしい(映画では映像技術的な問題で木星系に変更したと聞く)。その後ボイジャーが惑星をフライバイして映像を送ってきたが、私は書籍の2001年で既にその光景を見ていたように感じた。実際に2001年の元旦を迎えたときは現実の宇宙開発の有様を思うと悲しくなった。
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
じぶんの運命を自覚してからのボーマンの行動…,
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レビュー対象商品: 決定版 2001年宇宙の旅 (ハヤカワ文庫SF) (文庫)
わたしはこの小説を読んでいて、いつも打ちのめされる部分がある。それはフランク・プールが死に、ハルの高等中枢を切断し、さらに地球への帰還が絶望になり、まったくの孤独の中で数ヶ月間宇宙空間で生活した後、枯れ木のように死んでいかねばならないじぶんの運命を自覚してからのボーマンの行動である。彼はじぶんの正気を保つために睡眠時間を削り、仕事量をふやし、さらに船内のレコード・ライブラリーからあらゆる音楽を引き出し、年代順に大轟音で聴くのである。そのボーマンの姿に暗然とさせられてしまうのだ。たしかに地球との交信は継続されてはいる。だがそれがなんになるだろう?なんにもならないのだ。かえってボーマンの孤独感、隔絶間をきわだたせるだけなのだ。だがこの部分はわたしがいちばん好きなところでもある。なぜならボーマンと普通のひとの境遇は、仔細に観察したなら似たようなものだと思うからである。
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
SFを読み始める人には絶対読んで欲しい小説,
レビュー対象商品: 決定版 2001年宇宙の旅 (ハヤカワ文庫SF) (文庫)
300万年前から遠い未来まで。壮大なスケールで描かれる宇宙における人類の意味を描いた小説。最初は人類がまだヒトザルだったころからはじまる。モノリスによってヒトザルは進歩していくのだが、外宇宙からの干渉で人類が進歩し始めるというのが面白いと思った。何らかの干渉によって進化していくという説はいかにもありそうな感じだ。話はそこから一気に飛躍して宇宙時代へと移っていく。宇宙時代の人間は月でモノリスを発見する。そこではじめて外宇宙に人類以外の生命体が存在すると気づく。 だいたい三部構成となっていて、はじめにヒトザルの場面。次に月でモノリスを発見する場面。最後にディスカバリー号で土星へと旅する場面となっていく。メインは土星へのたびでディスカバリー号での事件と乗組員ボーマンがその後体験する摩訶不思議な出来事だと思う。ディスカバリー号での事件はいわゆるコンピューターの反乱のようなもので、ディスカバリー号に積まれているコンピューター「HAL」は人間のような思考をしたためにこのような反乱を起こしたと見ることができる。コンピューターの人工知能が人間並みに思考できるようになったらこのようなことも起こりうるのではないか?そう考えると楽しみのようなぞっとするような。ボーマンが体験する不思議な出来事はすごく複雑で意味を理解するのがすごく大変だった。だいたい今でもできていないきがする。そのような理解するのが大変な描写を描くことによって外宇宙の未知なる世界を感じることができる。うまく想像できれば外宇宙に感激するもよし。もしうまく理解できないとしても外宇宙の神秘さは感じることができると思う。 言葉足りないためたいした解説もできなかったが、SFをこれから読んでいく上でも欠かすことのできない小説だと僕は思いました。
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