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決定版 国民の歴史〈上〉 (文春文庫)
 
 
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決定版 国民の歴史〈上〉 (文春文庫) [文庫]

西尾 幹二
5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 880 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

歴史とはこれほどエキサイティングなものだったのか。「魏志倭人伝は歴史資料に値しない」「奈良の都は長安に似ていなかった」など、これまでの常識に率直な疑問をぶつけ、世界史的視野で日本の歴史を見直した国民的ベストセラー。大幅加筆し、文庫オリジナル論文「歴史とは何か」、「自画像を描けない日本人」を新たに収録。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

西尾/幹二
昭和10(1935)年東京生まれ。東京大学文学部独文科卒業。同大学大学院文学修士。文学博士。電気通信大学名誉教授。評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 496ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2009/10/9)
  • ISBN-10: 416750703X
  • ISBN-13: 978-4167507039
  • 発売日: 2009/10/9
  • 商品パッケージの寸法: 15.6 x 10.8 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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22 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫|Amazon.co.jpで購入済み
繰り返し読むことで、読者も歴史の知的探究者・考える人になれる。
文字以前の日本から敗戦後の現代まで、日本を取り巻く中国・朝鮮、そして近現代の欧米列強と日本の関係まで、縦横に語られている。それは奇才による日本文明史であり、真に迫ることこの上ない。
詰め込み教育による私の扁平な歴史認識は、一瞬にして隅に追いやられた。曲がりなりにも、歴史のある時点に己れを置き、自分が納得できるまでその時代状況、その前後の流れを想像し、次に起こる(実際には既に起こってしまった)歴史上の事実展開との齟齬を主体的に自覚し、それを自分なりの歴史の掘り下げといった強い興味につなげる、そんな読み方を教わった気がする。
ちなみに、私の漠然としていた事柄に明快な認識を与えてくれた個所は、次のようなものである。
・文字以前の文化の再評価
・漢字伝来とかなの登場に至る人々の苦労と、それまでの日本文化の成熟度合
・近・現代に至る中国・朝鮮との関係
・帝国主義時代、欧米列強・ロシアとの生き残りをかけた国際外交と戦争及び敗戦
・敗戦後の漂流する日本と今後への自覚

「文明の衝突」曰く、日本は、一国にして一文明を成している特異な国という。その具体の理由が、この本でよくわかる。
 私には、魂を奪われるほどのファンタジーの世界だった。これほど知的探究心をくすぐる本に出会うことがあるから、読書はやめられない。
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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 初版を超える名著 2012/4/11
形式:文庫
初版は数年前に読んでいるが、今回改定との事で最読しました。
大きな変わりは有りませんが、付け足しや注釈なども有り、相変わらずの読み応えのある本です。

日本で日本人が知っておくべき内容を、日本人および世界標準としての視点でかかれており、一般的になぜか中国韓国などから指示されて作られている教科書に比べると筋が通っており理解もより深まりました。
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23 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 日本文明論と怒りの表現 2010/2/7
By 宣長さん トップ50レビュアー
形式:文庫
 平易な語り口で誤字、荒い言い回しを推敲したとはいうものの、日本史全体を独りの著者が対象にした本書である。付いていけない部分があって当然、立ち止まってそうかな、と考えながら読まねば意味はないだろう。私は逆に、これまでの時事評論よりも難解な書に仕上がっているという気がしてきて、思うように読み進められなかった。

「西洋、東洋を問わず、両方ひっくるめたユーラシア大陸の文化全体と日本の文化とがあい対しているのである」(69頁)

 日本ということを一つの文明と捉えていく過程で繰り返されていることであるが、ここは本書の趣意を端的に表している。著者はこのことを説明するために、言語、神話、宗教、政治、美術、・・・そして歴史そのものを論じていく。

「在来の大自然の奥に棲む恐るべき精霊や悪魔との戦いも、また容易には完了しなかった。仏像が邪鬼を踏みつける姿は、そうした自分たちの過去を克服しようとする意思の表れではないだろうか」(396頁)
「日本の仏教美術にのみ怒りが正当な位置を与えられている」(398頁)

 これは四天王像や不動明王像が口絵写真からも引かれる中で言明されている部分。従来、気味が悪いとのみ思われていた避けられる部分が、著者をして正面から最も高く評価されている。霊一般を悪霊として内に向かって憤怒、押し殺すのでなければ、邪気は収まらない、覇気が内奥に向かって、しかし、その内奥で認識された全き他者に向かって抑制されつつ表現されねばならない、これほど明解に正当に怒りの表現を評価したのは初めて、そうだ!、と思わず思った次第である。
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