まず1章では、相手を知るために、一般的な行動パターンや交渉戦術について解説される。ここでは、相手の攻撃パターンに応じて、どう対応すればよいか、決して犯してはならないことは何かについて知ることができる。交渉相手のとる戦術は、ここで網羅されている内容にほぼ合致するはずだ。
2章では、1章で学んだルールを踏まえ、どうすれば相手を味方につけることができるのかについて学ぶ。相手に「武装解除」させ、良い人間関係を維持しながら交渉するテクニックが紹介されており、「交渉とは固定パイを食い合うもの」と認識していた人にとっては目からうろこの内容となるだろう。
しかし、交渉はいつも双方の利益になるとは限らない。
そこで、最後の5章では、行き詰まった交渉をどうまとめるかについて述べられる。ここで紹介されているテクニックのなかには、使い方を誤ると人間関係を損なう恐れのあるものも含まれているので、使う際には慎重にならなければいけないだろう。
本書で述べられている交渉術は、決して経験から出たあいまいなものではなく、過去の実験・研究の結果に基づいている。ビジネスで交渉に携わる機会の多い人、これから交渉論を学ぶ人、ハーバード流交渉術に関心のある人におすすめしたい1冊である。(土井英司)
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某IT外資系の大手の管理職は必ず読んでいるらしいですが、海外(特に欧米系)企業と取引がある方はもちろん、日本だけでクローズできる方であっても非常に有益な1冊だと思います。
ハーバード流とか言われると、完膚なきまでに論理で叩きのめすのかと勝手に思っていたが、そうではない。ハード型でもソフト(妥協)型でもない、お互いがハッピーになることを基本スタンスとし、(正しい意味での)和の精神とも相通じる。
あっさり一読出来てしまうため、何がポイントなのか、分かりにくいところもあるが、繰り返し読むことで体得すべきであろう。
(おそらく誰もが経験したことがあるシーンが数多く出てくる。)
尚、買った後で気付いたのだが、割安な文庫本が出ていた。
かといって、具体的に「こうすればうまくいく」といったマニュアル的なものではなく、交渉をうまく進めるには何が必要なのか、あなたはどういった行動をとるべきなのか、やってはいけないこととはどんなことか、など交渉というものをいろいろな視点からとらえて、いかにうまく交渉を進めるかについて書かれています。
ただ...訳が一部あまりにも直訳過ぎてしっくりこない部分があったので、星一つ減らして☆4つにしましたが、内容的にはおすすめです。
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