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決定版 この国のけじめ (文春文庫)
 
 

決定版 この国のけじめ (文春文庫) [文庫]

藤原 正彦
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

ベストセラー『国家の品格』の骨格ともなった痛快な時事評論から意表を衝く教育論、爆笑を誘う愛妻や友人との身辺随想まで、ユーモア溢れる藤原節で暗い気分も吹っ飛ぶこと間違いなし。文庫化にあたって、2007年に掲載された『文藝春秋』掲載の論文二篇(「国家の堕落」「教養立国ニッポン」)も追加収録。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

藤原 正彦
昭和18(1943)年旧満州新京生まれ。新田次郎・藤原てい夫妻(共に作家)の次男。東京大学理学部数学科卒業。同大学院理学系研究科修士課程数学専攻修了。現在、お茶の水女子大学理学部教授。数論専攻。昭和53(1978)年、留学記『若き数学者のアメリカ』(新潮文庫)で日本エッセイスト・クラブ賞受賞。近年は国語教育に関する問題提起をはじめ、国家の根幹を問う果敢な発言が注目されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 346ページ
  • 出版社: 文藝春秋; 決定版 (2008/4/10)
  • ISBN-10: 4167749017
  • ISBN-13: 978-4167749019
  • 発売日: 2008/4/10
  • 商品の寸法: 15 x 10.8 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
 日本の有名な自然科学者の中には、伝統的に、寺田寅彦氏,中谷宇吉郎氏,湯川秀樹氏,岡潔氏など、文章を書いても一流であるという方々がおられました。著者である藤原正彦氏もその流れの中に位置づけられます。また著者は、両親がともに偉大な作家であったことでも知られています。
 私は著者を尊敬しており、2003年頃から、産経新聞や読売新聞に文章が載るたびにコピーして、線を引いたりしながら何度も読み返していました。この本は、それらの文章を一冊にまとめたものです。(新聞に載ったもの以外にも、文藝春秋に発表されたものなどを収録しています。)文庫本なので値段も手ごろで、持ち運びにも便利です。
 内容は、ご自分の家族のこと(父である新田次郎氏との思い出や、満州からの引き揚げのことなど),日本について,学びについて,他の作家の批評,日々のエッセイ,・・・と多岐にわたっています。もちろん、題名にもあるように主題は日本についての論評であり、ページ数でいえば全体の約半分が費やされています。
 その日本に関する論評では、基本的な考え方は『国家の品格』に示されていたことと同じですが、『国家の品格』では、「論理と情緒」という観点から日本と欧米を比較してかなり一般的なことを述べておられたのに対して、この本では例えば小泉政権の構造改革についてなど、個々の事例について具体的に論じておられます(『国家の品格』が講演内容に基づいているのに対して、この本に収録されている文章は新聞や雑誌に発表されたものなので、当然といえば当然ですが)。
 著者の文章が素晴らしいのは、様々な出来事について一貫して、今ではかなり失われてしまった日本人の伝統的価値観を踏まえながら論じていらっしゃることです。それゆえ、軸がまったくぶれません。今の日本人は(私も含めて)外国人と向き合った時に「日本人らしさ」を要求されても、自分の中にまったくそのような要素を見出せず愕然とすることが多いという話をききます。多くの人がこの本を読み、考え、行動することは、そのような状況を改善することにつながると私は信じています。
 
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形式:文庫
国家の品格の作者が書いた、国家の品格のバージョンアップ版。

日本人が文化や歴史的価値を投げ捨てて、新自由主義とか市場原理主義に走った事、走らせた政治家、無関心の国民について書かれている。

小林よしりんのような自虐史観の人たちも、これくらいちゃんとした文章で訴えれば、世の中からもう少し支持を受けたと思うが、彼らはあまりにも品がなかったし醜かった。

この藤原さんの本を読むと、「そうか、日本人って、日本ってそんなにすごい国・民族だったのか。だとしたら今起こっていることも多分大きな視点で考えれば、いずれは落ち着いてもとの誇り高き日本民族に戻れるのでは?
今はアメリカかぶれの学者がいう事などは無視していいのではないか。たかが経済の話だ」とか思えてしまう。

面白かったのが、英語教育の問題。
今盛んに経済界から英語の勉強を小学校から…とやんや言われて文部省も企業献金がほしいからそれに乗ろうとしている。この作者いわく、「世界一英語が上手と思われる英国は、日本よりすばらしい国か?」。確かにしゃべれないよりしゃべれたほうがいいと思うが、ようは「何を話すか」であり、中身のない、日常会話が話せても何もいい事はない。そのための勉強に大事な義務教育の時間と税金を裂くなら、日本が世界に誇れる古典などを勉強したほうが、よほどその人のためになると思うという意見。一理あると思う。

胡錦濤国家主席が、英語でスピーチするか? サルコジが、英語でスピーチするか。逆にしないと文化程度が低いと考えるか?
日本の首相が日本語でスピーチして、「何だ、福田も英語くらいしゃべれればいいのに」と思うのは、内容がないからだ。胡錦濤国家主席もサルコジも英語で話せとは思わないだろう。

こんな感じで、日本人のよさと今の足りない点、間違っている考え方を指摘してもらい、何とかもう一度誇り高き日本人に…と思える良書である。

10年位前に読んだ、「日本の美徳」をもう一度読んでみたくなった。
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痛快! 2008/6/26
By rock-c
形式:文庫
あの大ベストセラー、「国家の品格」新潮新書から早3年(2005年11月)。
早いですね、月日の経つのは。

この本のお陰で、今では著者の両親の本まで読むようになってしまいました。
母:藤原てい、父:新田次郎。
この3人に共通なのは文章のキレ。母、息子の共通点はとユーモア。なかなか凄い家族です。

さて、今回の本。

本の帯に記されている通り、平成15年から3年間にかけて著者が新聞、雑誌に書いたエッセイをまとめた「この国のけじめ」平成18年単行本刊行。それに、その後書いた作品を加えたものである。この間に「国家の品格」が出ましたので、内容的にはダブっているものがあります。
但し、あれから3年。「国家の品格」の詳細はすっかり忘れていましたから内容がダブっていても面白い。

やはり、「痛快!」そのもの。
私すきですね、この歯切れのよさ。こんな「スパッ!」と物事言えるひとは今の世にいません。貴重な存在です
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