死んだうちのじいさんは陸軍の将校だったので、よく戦争の話をしていました。ソロモンや南方のこと、本土決戦のことなど、今となってはもう少ししっかりと聞いておくべきだったかなと思っています
で、このシリーズなんですが、決定版としてるわりには大東亜戦争とはなっていないし、シリーズを通して気になる表現がちょくちょく出てきます。それでも付録として大きな地図がついていたり、それなりに力の入ったつくりではあるとは思います
しかし終戦を扱ったこの第9巻は内容がうすいです。終戦直前に天皇を監禁して戦争を継続させようとした「宮城事件」については文字のみで2ページあるだけですし、満州での悲劇ももっと取り上げててもいいんじゃないでしょうか。沖縄や原爆の死者よりも多くの人が消えたのですから。それから天皇や昭和天皇は権力者であるだとか、無能で責任逃れをする愚かなやつであるという視点で話を組み立てています。こうなってくるといろいろ省かれたりしてなんだかよく分からなくなるし、何も伝わってこなくなります
特に纐纈厚(こうけつ・あつし)という人の執筆部分はひどいです。あいつらは悪いやつだ、昭和天皇はろくでもないやつだ、と言いたいがための文章になっています。この纐纈厚という人のことはまったく知らなかったのですが、文章を読む限り左翼系妄想系のようですし、実際にもかなりおかしい人/かわいそうな人のようです。「天皇制の強化を許さない京都実行委員会」とやらの会で講演をしていたり、「科学的社会主義」という雑誌に寄稿していたり、まともな人とは思えません
こんなおかしな人に重要な部分を執筆させているのにはかなり意図的なものを感じます。シリーズを通して感じられる違和感の元はこれなんでしょうね