本書は著者がトップクラスのチェスプレーヤーとして得た経験から、それをどう人生に活かすかを中心に書かれています。
厳しい戦いの日々から得られる知恵は、一般人の我々にも参考になります。
加えて興味深いのは、チェスの歴史を彩った名プレーヤーの小話です。
チェスに詳しい人にとっては、すでに知っている内容も多いかもしれません。
しかし、多くの日本人には新鮮な内容でしょう。
超人的な努力をした人、絵に描いたような天才、どうしても世界チャンピオンに届かなかった名手、精神に破綻をきたした者・・・それぞれのプレーヤーに人生のドラマがあります。
これを読み終えるころには、カスパロフから得られる人生の教訓とともに、ちょっとした「チェス史概論」を修めていることでしょう。