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決める―意思決定の心理学 (行動科学ブックレット (6))
 
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決める―意思決定の心理学 (行動科学ブックレット (6)) [単行本]

中西 大輔 , 日本行動科学学会
5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

「行動」に焦点をあて、人間行動のさまざまな機能的側面を基礎研究と臨床研究の両視点から考察するシリーズ。6では、個人の意思決定や集団での話し合いなど、主に行動としての意思決定についての研究を紹介する。

著者について

1998年 北海道教育大学教育学部函館校卒業
2000年 北海道大学大学院文学研究科修士課程行動科学専攻修了
2003年 北海道大学大学院文学研究科博士後期課程人間システム科学専攻単位取得退学
2003年 広島修道大学人文学部講師 (社会心理学)
2004年 同助教授
2007年 同准教授

登録情報

  • 単行本: 72ページ
  • 出版社: 二瓶社 (2009/02)
  • ISBN-10: 4861080517
  • ISBN-13: 978-4861080517
  • 発売日: 2009/02
  • 商品の寸法: 20.6 x 14.6 x 0.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 「バイアスの心理学」として読めば面白い。, 2009/5/2
By 
萩原 湖太郎 - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: 決める―意思決定の心理学 (行動科学ブックレット (6)) (単行本)
 本文60ページ程度の薄い小冊子。第1章の軽いイントロダクションの後、第2章では個人的な意思決定場面におけるトヴァスキー&カーネマン流のヒューリスティックについて、第3章では社会的な場面での意思決定について取り上げる。この第2章・第3章では、人の意思決定に見られる「非合理性」が強調されているが、最後の第4章では、「限られた認知資源という制約の元での自然環境・社会的環境への適応」という観点から見直したとき、これらの「非合理性」の合理的側面が浮かび上がってくることを論じている。

 タイトルが悪い。この本、「決める」という「意思決定の心理学」全般を網羅的に扱った本ではなく、敢えて言えば「偏る」、「何故人の判断は特定の方向に偏っているのか」という「バイアスの心理学」とでも呼ぶべき本なのだ。第2章・第3章では、人の判断が特定の方向に偏りがちであることを示した代表的な研究が紹介されており、昔の心理学の本なら「人は貧弱な意思決定者」とまとめて終わっていたであろうところを、進化心理学的な観点に「人間の本質的な社会性」という観点まで加味した立場に立ち、「非合理性の合理性」みたいなものを見出していこうという趣旨。そう考えれば、これはなかなかチャレンジングな試み。

 ただ、この本、取り上げられている各トピック間の関係が見えづらく、相互独立的に並べられている雰囲気が強いのだが、第2章・第3章においてそのような形で紹介されていた意思決定上の様々なクセが、「適応」という観点から見ると、あら不思議、相互に関連し合って人間社会を形成する不可欠なファクターになっていることが一目瞭然に…、なっていれば最高だったのだが。著者の視点そのものとそこから見えている風景を読者に示し、「あっ、そうか! そうだったのか!」と目からウロコを落とさせるべき第4章において、最も各トピック間の関連が見えづらいものになってしまっているのが残念。
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