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池波正太郎の銀座日記(全) (新潮文庫)
 
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池波正太郎の銀座日記(全) (新潮文庫) [文庫]

池波 正太郎
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

週に何度となく出かけた街・銀座。少年のころから通いなれたあの店、この店。そこで出会った味と映画と人びとは、著者の旺盛な創作力の源であった。「銀座日記」は、街での出来事を芯にした、ごく簡潔な記述のなかに、作家の日常とそこから導かれる死生観を巧みに浮き彫りにして大好評であった。急逝の2カ月前まで、8年にわたった連載の全てを1冊に収めた文庫オリジナル版。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

池波 正太郎
1923‐1990。東京・浅草生れ。下谷・西町小学校を卒業後、茅場町の株式仲買店に勤める。戦後、東京都の職員となり、下谷区役所等に勤務。長谷川伸の門下に入り、新国劇の脚本・演出を担当。1960(昭和35)年、「錯乱」で直木賞受賞。「鬼平犯科帳」「剣客商売」「仕掛人・藤枝梅安」の3大シリーズをはじめとする膨大な作品群が絶大な人気を博しているなか、急性白血病で永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 578ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1991/03)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 410115659X
  • ISBN-13: 978-4101156590
  • 発売日: 1991/03
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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By TaroTaro トップ500レビュアー
形式:文庫
故池波正太郎の創作力の源であった「映画」と「食」。銀座百点というタウン誌に8年間に渡って連載されたこのエッセイは、この二つが彼の日常生活とともに日記の形式で描かれている。いってみれば、「食」と「映画」を中心とした老作家の日常のつぶやきみたいなものなのだが、8年という年月をまとめた作品である。著者の日常を知るのに恰好の作品になっている。

「食」に的を絞ると、著者の食に対する作法というか流儀が見えてくる。著者の外食は殆どが一人であり、店を訪れるのも昼時の混雑が一段楽した時間帯である。そして健啖家である。例えば蕎麦、種物を肴に酒を一本、仕上げにせいろを一枚。例えば洋食、揚げ物にアルコール、そして仕上げはハヤシライス等の洋食ライスもの。しかもエビフライにあわせるのはシェリー酒だったりとその組み合わせは常識にはとわれていない。その姿には大人の孤独な楽しみ、そして食べたいものを好きなように食べるという確固たる信念みたいなものが感じられる。

そんな彼が死の直前には、「ベッドに入り、いま、いちばん食べたいものを考える。考えてもおもい浮かばない」と書いている。チョット頑固で口うるさいがやさしいおじさんがいなくなったようでとても淋しい感じがする。

僕がそうなのだが、池波正太郎の時代小説はあまり読まなくても彼の食のエッセイは愛読している読者はいるのではないかと思う。「散歩のとき何か食べたくなって」とか「食卓の情景」とか…。

「食」に的を絞ると、この作品は、著者のこれらのエッセイの後に読むことで楽しさが増す作品だと思うので、初めて手に取る著者のエッセイとしてはやはり「食卓の情景」や「散歩のとき何か食べたくなって」の方が良いと思う。

よって☆は4つにしたのだが、著者のエッセイの中でははずせない作品であることは間違いない。
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形式:文庫
 時代劇の巨匠にして、自身の青春期を過ごした昭和のモダン東京を生涯愛し続けた池波正太郎の日記。日記といっても、雑誌連載されていたものなので、あくまでよそ行きの内容である。

 池波正太郎といえば、「鬼平犯科帳」に代表されるような時代劇作品が有名だが、食や映画についてのエッセイも多い。その内容は、熱々のカツレツ、ポークソテーを食べながら、ふとジャン・ギャバンを観た少年時代の思い出が頭をよぎる。といった具合に、昭和初期の東京の下町に生きた彼らしく、モダンな香りにあふれ、古き時代の記憶がよいアクセントになっている。

 老境を迎えての日記であるため、内容の起伏は乏しい。身の回りの大事件といえば、体調の不良か友人知人の死である。日々も同様。昼に起床し、銀座に出かけ、買い物をし試写を観る。馴染みの店に行って飯(主に洋食)と酒。家に帰り、軽く食べて仕事にとりかかる。時にはさぼって挿絵を書いたり、本を読みふける。雑誌連載ゆえか、小説の執筆過程における裏話なんかも披露されない。

 単調といえば単調。しかし、四季の変化が織り込まれ、少年・青年時代の思い出を挟みながら淡々と綴られていく日々の雑文は魅力的だ。そこには、戦前戦後の文化が分断されず、基底部分で連続している。その昭和文化の華やかさと奥深さに酔いしれる。初老を迎えても、子供の頃に食べて感激した洋食に舌鼓を打つ。その粋さに、古き良き東京の息吹を感じるのである。

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11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
時代小説で名を広く知られた作家の日常がつづられている。よくとりあげられているのは、映画を見ての感想やその日、食べたもの、また体調のことなどである。  食べ物が登場すれば、読んでいるこちらも舌なめずりをし、映画の話がでてくれば、是非、観たいものだと、とりとめもなく、興味が湧いてくる。

銀座日記の最後の方になると、あれほど旺盛だった作者の食欲も細くなり、外出もめっきり減り、そのことについて心細く思っているとも書かれているが、同時に「順当なところ」だと受容している。その心情がひしひしと伝わってくる。

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痛烈な劇評、役者評
池波氏の貪欲さには驚嘆し、あきれる。洋の東西を問わず映画の試写会に駆けつけ、そのついでにうまい店でうまいものを堪能し、映画の書物、とりわけ俳優らの伝記、自伝の類を... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: 花菱はん
小説家と映画批評家と何役もやった池波さんの知的地平を知るには格好
池波正太郎の自由奔放な想像力の源泉を見る思いで読む彼の著作はエッセイ集。特に映画と食道楽のネタを満載した銀座日記を読んでいると明快な文章で綴られた銀座界隈の風景と... 続きを読む
投稿日: 2009/11/26 投稿者: Bibliothekar
あこがれ
ボクは池波ファンですが、正直小説はイマイチ好きになれない池波エッセイ好きです。... 続きを読む
投稿日: 2009/9/1 投稿者: オランダ
銀座百点の時から、愛読していました。文庫本になって、とても嬉しいです!!
投稿日: 2008/2/3 投稿者: JHON
物悲しい本ですねぇ・・。
... 続きを読む
投稿日: 2008/1/28 投稿者: Corybant
日記文学の最高峰
日記文学の最高峰と言えるものでしょう。

ページが進むにつれ、年老いていくのがひしひしとわかります。... 続きを読む
投稿日: 2006/7/27 投稿者: 左近
池波正太郎の銀座日記(全)
池波氏の時代物の小説は余り読んではおりませんが、氏の文化面の多岐に渡る... 続きを読む
投稿日: 2005/11/26 投稿者: 鞍馬天狗
忘れちゃいけない感覚ってあるよね。
時代的には少し遡るが、タウン誌の元祖ともいうべき「銀座百景」に連載されたエッセイの集大成です。映画、舞台、旅、食から政治まで、氏の日常を綴ったもの。中のイラストも... 続きを読む
投稿日: 2005/7/14 投稿者: tapi0
食いしん坊はバンザイする
評者が本書に期待したのは1980年代の時代の香り溢れるエッセイ集だろうこと、その点では充分満足できました、... 続きを読む
投稿日: 2005/3/24 投稿者: emir1969
「自分もかく生きたい」と思わせるエッセイ集です
著者が白血病で急逝する2カ月前まで雑誌「銀座百点」に8年間に渡り連載されていたエッセイをまとめたものです。表題には「銀座日記」とありますが、エッセイの内容は必ずし... 続きを読む
投稿日: 2004/11/27 投稿者: 993改
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