マスメディアの現場などで情報がどのように「つくられていく」のか。報道記者として携わった取材と記事作成の実例などからそのからくりを解説する部分が本書のひとつの柱だ。いわば、情報に踊らされない、だまされないための情報解読法という側面である。一方で著者は、そうした情報をいかに自分のものにし、使いこなしていくかについても具体的に述べている。テレビ番組、新聞、インターネットなどの情報ソースを上手に使い分けるだけでも現実を見る目はずいぶん複眼的になるといったヒントが満載されている。
また著者は、「情報力」をさらに広くとらえ、日常的なコミュニケーション技術としてもさまざまな活用法を説いている。会議でのプレゼンテーションなどに悩む読者には、第6章「私の情報発信術」などに記されたテクニックが参考になる。考えを相手に正確に伝えるためには、自分の内部の情報を再構成、編集するテクニックが重要だ。本書には、そのための方法論も詳述されている。(松田尚之)
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本書は、池上氏が長年の記者生活を通して磨き上げてこられた、情報にまつわる「術」を懇切丁寧に教えてくれます。筆者の知的生産性がなぜ高いのか、その秘密の一端を知ることができます。
いわゆる「知識人」が書かれた情報術の本には「そんな面倒なこと真似できないよ」というものが多くありますが、池上氏のノウハウは我々凡人にも手の届きそうなものばかりです。
また、『週刊こどもニュース』のキャスターとして万人に分かりやすく情報を伝える仕事をされているだけあり、本書も非常に読みやすい内容になっています。それでいて、「すぐにでもやってみよう!」と思う有益な「術」に満ち溢れています。
筆者自身が述べておられるようにビジネスの世界でも役立つ内容だと思いますので、ぜひご一読を。
情報を解釈する力=メディア・リテラシーをいかに身につけるか.
新聞,テレビ,雑誌,書籍,ネット・・・これらから発せられる日々の情報からどう情報を切り出すか.
記者あがりということもあって,新聞による情報収集のコツについて,かなり深く詳細に記述されている.
安易に新聞を信じない.新聞会社の癖を見分ける・・・云々
大切なのは,自分なりの仮説を持って情報に接すること.
また,発信することを意識した情報の収集.
ということで本書では,情報発信のコツにも深く言及している.
観察力を養って,ストーリーを組み立てる.
そして,伝えようとする相手への想像力.
さりげなく,昨今の図解ブームに釘を刺しているところなどに,著者の確固たるポリシーが見え隠れする.
安易なインターネット情報に頼ろうとする学生達に,是非とも読ませたい本ですね.これは.
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