第1章は池上彰さんの宗教観が語られています。アメリカに関する記述は以前、池上さんがTVでリポートしていたことの再録です。
第2章以降は仏教・神道、キリスト教、イスラム教を中心に識者と池上さんのインタビュー形式になっています。
池上さんの素朴な疑問に答えてもらう内容なので、入門書としては良いかと思います。
コラム形式の用語解説もそれなりに役に立ちます。
個人的に参考になったのはやはり、仏教・神道のお話。日本人であれば一考は必要かと考えます。
一番参考になったのは対談の最後に掲載されている養老孟司氏との対談。小手先の宗教観など、バッサリと切り捨ててしまう養老さんの発言は、かなり爽快でした。
第1章で、「今こそ伝統宗教の出番だ」という記述があります。しかし、世界的に見ても宗教が争い事の種になっている面もあります。その一方で宗教に救われている方もいるでしょう。
伝統宗教に委ねるのもよいし、自分なりの哲学を考えるのもよいし、とにかく信じる、信じないは置いておいて、宗教や哲学について今一度考えるキッカケにはなるとは思います。