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江戸川乱歩全集 第27巻 続・幻影城 (光文社文庫)
 
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江戸川乱歩全集 第27巻 続・幻影城 (光文社文庫) [文庫]

江戸川 乱歩
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

*収録作品
続・幻影城
自作解説
解題註釈
解説 まぼろしの「続々・幻影城」/新保博久

嗚呼、乱歩さん/都筑道夫(作家)
夜ふけの戸外を、中華そばのへたなチャルメラが通るのを聞いて、杯をおいた乱歩さんが、昔おぼえた上手に吹くこつを事こまかに説明してくれたときの顔を、私はわすれることができない。

内容(「BOOK」データベースより)

21世紀に甦る推理文学の源流。

登録情報

  • 文庫: 692ページ
  • 出版社: 光文社 (2004/3/12)
  • ISBN-10: 4334736408
  • ISBN-13: 978-4334736408
  • 発売日: 2004/3/12
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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By spikework VINE™ メンバー
形式:文庫
乱歩が殊ほどさように執念を燃やした
推理小説に使われているトリックを体系しようと試みた
類別トリック集成が収められている大部
乱歩の推理小説への造詣の深さ
評論家としての懐の深さが
感じ取られるすばらしい作品です
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By らんどく丸 VINE™ メンバー
形式:文庫
前半はやや評論・研究めいたものだが、後半からエッセイ調なのでミステリ
マニアでなくても楽しめる。昭和20年代のSFの受入れられ方も書かれて
いるのでSFファンにも非常に参考になる。乱歩先生を「アメリカのSFクラブ
に招待を受けて…」という人物が訪れたりしたらしい。
乱歩先生も「アメリカのSF界はそこまでいっているのか」と感嘆される
あたりも面白い。
今回の全集は編集者の注もかなり情報に富む。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 純丘曜彰 教授博士 VINE™ メンバー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
 正編『幻影城』が雑誌『宝石』に掲載された、ミステリファンのためのミステリに関する彼の主張を記した論文であるのに対し、続の方は、彼の読書メモや資料集で、掲載された雑誌も、『犯罪学雑誌』や『自警』なども含まれ、かなり趣が異なる。この光文社版の掲載記事は以下の通り。

第一部
 英米の短篇探偵小説吟味
 探偵小説に描かれた異様な犯罪動機
 類別トリック集成
 兇器としての氷
 顔のない死体
 隠し方のトリック
 変身願望

第二部
 最近の英米探偵小説
 科学小説の鬼
 ディケンズの先鞭
 JDカー問答
 クリスティに脱帽
 作家小記
 日本探偵小説の系譜
 原始法医学書と探偵小説
 明治の指紋小説

附録
 江戸川乱歩既刊随筆評論集目録
 類別トリック集成出典一覧
 戦後邦訳短篇探偵小説目録
 戦後邦訳長篇探偵小説目録
 索引

 で、読むべきところがあるか、というと、どうも。正編が大上段に彼のミステリの理念を語っているがゆえに、すこしも古びていないのに比して、具体的な作家やトリックの話をし始めると、その後の読みの深まりや発展を知る現代からすれば、素朴さのアラが目立つ。たとえば、「作家小記」でチャンドラーの紹介をしているのだが、「タイム」などに掲載された他人たちのチャンドラー評を引用しているだけで、乱歩自身は、「三冊しか読んでいないが、『大いなる眠り』が一番面白かった」の一文だけ。ほんとうに、この「面白かった」の一言だけしか彼自身の言葉がない。「科学小説の鬼」に至っては、「クラークがSFブームを記すのみで、現代のSF作家の名前を一人も挙げていないのは、代表作家を挙げるほどのものがまだ出現していないためだろう」などと口走ってしまっている。当時の日本では、そんな程度の認識だった、ということで済むかもしれないが、あのころのクラークが興奮していたSF名作の山を知る我々としては、乱歩も老いて時代に取り残されていたな、と残念に感じずにはいられまい。「類別トリック集成」は、いまでもしばしば話題になるが、まあ、ミステリ作家ワナビが小説学校かどこかで目を通しておくべき程度のもので、今となっては古典に類する。

 というわけで、戦前戦中戦後のミステリ文学研究者にとっては歴史的基本文献のひとつだが、資料と呼ぶには、欧米雑誌からの又聞きや孫引きだらけのために、間違いや誤解が多すぎる。乱歩そのものからして、問題の理解が浅すぎる。当時の出版事情の限界だ、という以上に、本にも、言葉にも、もう乱歩らしい力や毒がないのだ。ただ読みかじりの情報を羅列し、淡々と分類しているだけ。こんなできそこないの電話帳のようなものは、現代のミステリファンや、作家志望者がわざわざ買って読むまでもない。
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