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5つ星のうち 4.0
他社版とは一部異なる『悪魔の紋章』,
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レビュー対象商品: 江戸川乱歩全集 第12巻 悪魔の紋章 (光文社文庫) (文庫)
最近手にとって非常に驚いたのだが、本書収録の『悪魔の紋章』は、他社から出ている文庫版とは一部内容が異なっている。たとえば創元推理文庫版の乱歩作品は「桃源社版『江戸川乱歩全集』に依り、初出誌等に当たって校訂」が一貫した編集方針だ。 この桃源社版全集は、乱歩自身が自作の小説を校訂したという触れ込みで、著者あとがきにも「処女作以来四十年にして、初めて自作を校訂してみることにした。」とあることで知られている。 だが、本書の解題によれば、戦後に刊行された『悪魔の紋章』では、GHQによる検閲が反映され、どの全集版でも一部が削除されたままだったのだそうだ。 戦前版を復刻したのは、この全集版が初めてとのこと。 ただ、ここで困るのは、光文社は用語の自主規制が厳しい版元であること。 「日本ミステリー文学大賞第4回大賞受賞記念出版」であるはずの「山田風太郎ミステリー傑作選」でさえも用語規制し、あげく収録作品が増刷時に削除されたり、また復活したりと問題を起こしている。 以前、第21巻『ふしぎな人』へのレビューでも書いたが、講談社版「江戸川乱歩推理文庫」では「初出時の原文のまま掲載」、創元推理文庫の乱歩傑作選でも「原文のまま掲載」が編集方針となっているのに、本全集版では「おおむね底本のまま」と留保が付くのだ。 したがって、「戦後初めて」今回復活した部分が原文通りなのかどうか、読者の立場からは、定かではない。 それでも買わざるを得ないのが、ファンのつらい所である。
5 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
名探偵!!,
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レビュー対象商品: 江戸川乱歩全集 第12巻 悪魔の紋章 (光文社文庫) (文庫)
明智小五郎好きなんで、全作品読んでますが、何度読んでも新鮮なんです。昭和初期ならではの、東京の雰囲気や、闇夜のおどろおどろしさ、明智小五郎や少年探偵団が悪漢を追い詰め、追い詰められる時の緊迫感!描写の細かさ、生々しさにゾクゾクしてしまいます。タイトルの「悪魔の紋章」のほかにも、2作品収録されていて、かなりのぜいたくな一冊です。 「常人では計り知れない悪漢の悪巧みに、我らが明智小五郎が挑む!!」
10 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
乱歩作品の中ではイマイチ,
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レビュー対象商品: 江戸川乱歩全集 第12巻 悪魔の紋章 (光文社文庫) (文庫)
「悪魔の紋章」は犯人のアリバイに関して、明らかに論理が破綻していて辻褄があわなくなっているのだが、なぜか明智小五郎はその事に気づかない。乱歩の作品の中には散見される事ではあるが、ちょっと雑な感じはぬぐえない。ストーリー展開は面白いのだが推理小説と呼ぶにはお粗末なので★3つ。 乱歩作品の中では中の下くらいのランクだろう。 少年物の「少年探偵団」「妖怪博士」も収録。
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