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「大暗室」、メインの青年二人はまさに白と黒の対のような存在。まずこの二人の性格と立ち位置の、明確に対照的なところから面白い。悪と正義と、あまりにはっきりし過ぎていて、この事からもラストがどうなるかは解り切っているのだけれど、小説においてラストなどはどうでもよくて、要は過程をどれだけ描けるかというのが小説家には問われるもので、その点においては流石乱歩といったところ。
しかも、正義と悪と、どちらが勝つかは解り切っている、だからラストがつまらないというわけでは決してない。壮絶な結末に、悪の美しささえ感じる。悪は単なる悪でしかないと決め付けたキャラ作りではなく、悪は悪たるゆえに美しい、そういった幻想思想が乱歩の世界の根底にはあるような気がする。
乱歩によってミステリの面白さに目覚めた人。少年時代に少年探偵団シリーズを夢中で読み漁った人。絶対にオススメです。感涙にむせびます。
初めて乱歩を読む人。夜眠れなくなります。中毒になります。
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