作者の「バカ殿と名君」に関する御託(誤択?)は、好きな方は読めばいいが、気に入らないなら読み流せばよいと思う。
本書の有意性は、実用的なガイドブックとしてのそれだと思う。
全ての藩の石高や藩主の変遷が、都道府県毎の地図とともに紹介されているものは、あるようでなかったもの。
史実と伝承がゴッチャになったエピソードも、観光で各地を訪れた際に、同行者や現地のボランティアガイドと城を見つつ話すなら、なかなかに楽しいだろう。
誰も、この新書を使って論文を書いたりはしないのだから、賢しら顔で、個々の正否を論じるのは無駄。
全然知らなかった藩や藩主のことから、足を伸ばそうと思うなんて旅も一興だろう。