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最も参考になったカスタマーレビュー
16 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
日本史の傑作〜江戸の起源に迫る名著,
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レビュー対象商品: 江戸はこうして造られた―幻の百年を復原する (ちくま学芸文庫) (文庫)
興味深いこと話のほかで、一読びっくりした。かつての「江戸ブーム」とは何の関係もない歴史書の名著。江戸氏という豪族が、江戸の名を残したことは知っていたが、この連中が、職能集団で、深く内陸に入り込んだ洲や河川を縦横に行き交う産業体〜コングロマリットであったことを知った。その機能性は容易にまねできぬため、鎌倉幕府も容易に手がつけられなかったが、やがては、駆逐されていく。室町時代に、有名な大田道灌が、じつは、武士といっても、江戸幕府以前のそれであって、傭兵を雇い入れて地域を武力弾圧する暴力団と大差なく、「豊島区」に名を残している豊島氏を「皆殺しにした」。しかし、利害が細かく入り組んだ、江戸を中心にした関東は、江戸氏の手腕が尋常でなかっただけに、後進の大田道灌も結局手におえず暗殺されてしまう。一方、荘園としてのこの地域は「円覚寺」の所領であり、その年月は江戸幕府に匹敵するながきにわたっていることも知って驚き。徳川家康が、結局、円覚寺の権利を横領したことなども知った。「池」とは海から上がる水の緩衝地帯としての水溜りで(「溜池」「お玉ヶ池」など)、「淵」とは川からの水の緩衝地帯(千鳥が淵)と言うことも知った。全編、資料の渉猟と、各時代の海岸線や河川の動きに入念な説明があり、江戸期は、水の確保(そのためにまっすぐなメインストリートが出来なかった)、度重なる大火による復旧と寺社の移動など、履歴が細かく語られる。江戸の相貌が仔細に描かれ、しかし、資料に淫せずメッセージとして読者に伝える著者の手腕は凄い。素人にも史料から歴史への醍醐味を体験させてくれる。
10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
これは傑作(にあと一歩)な本ではないか?,
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レビュー対象商品: 江戸はこうして造られた―幻の百年を復原する (ちくま学芸文庫) (文庫)
源平期の江戸氏から徳川氏が江戸に幕府をひらき、「大江戸」という巨大都市を作り上げるまでの歴史について書かかれた本です。 ちょっと語り口がたどたどしいというか、話の流れに難有りなのです が、語られてることはとても面白く、かつ刺激的な内容となっていま す。 ・江戸は、長く鎌倉円覚寺の荘園だったが徳川氏がこれを強奪、その事 実を歴史から抹殺していたこと ・江戸は、もともと江戸前島という江戸湾上に突き出た半島状の低地帯 だった。徳川氏による江戸大改造により、その記憶は消されていった ・徳川氏は、もともと江戸湾に注いでいた利根川をはじめ、いくつもの 河川の流れを大幅に付け替え、水運による流通圏の拡大と市場の発展 を図った などなど。他にも様々ここでは書ききれないネタがたくさん書かれた本 です。ご一読してみてください。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
江戸の痕跡,
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レビュー対象商品: 江戸はこうして造られた―幻の百年を復原する (ちくま学芸文庫) (文庫)
江戸と呼ばれる以前の石器時代からのまだ海岸線が深く土地に入り込んで貝などを食料としていた頃から始まり、海辺の寒村だった江戸が運河での流通や埋め立て工事などで発展してゆく姿が力強く迫ってきます。江戸時代の街作りの巨大工事や緑豊かな街造りなどそして江戸の町民がエコに対して執念を持った取り組みなど、現在の我々が忘れていた遠い記憶がよみがえるようです。江戸の人に現代人は退化したと言われたくないと思います。
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