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江戸の非人頭 車善七 (河出文庫)
 
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江戸の非人頭 車善七 (河出文庫) [文庫]

塩見 鮮一郎
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

徳川幕府の江戸では、人別帳からはずれて路上にたむろする者を、非人に落として、弾左衛門の支配の下、四人の非人頭が管理した。浅草地区の非人頭車善七は、彼らに乞食、紙くず拾い、牢屋人足などをさせた。善七の居住地の謎、浅草溜、非人寄場、弾左衛門との確執、解放令以後の制度の解体と、非人たちの行方を探る。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

塩見 鮮一郎
1938年、岡山市生まれ。河出書房新社編集部を経て、作家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 195ページ
  • 出版社: 河出書房新社 (2008/3/4)
  • ISBN-10: 4309408966
  • ISBN-13: 978-4309408965
  • 発売日: 2008/3/4
  • 商品の寸法: 15 x 11 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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By amedio トップ500レビュアー
形式:文庫
江戸時代、今の関東地方をほぼまとめる職であり、名前でもある「弾左衛門」というものがあった。
「弾左衛門」については、同じ著者である塩見氏の「弾左衛門とその時代」などを読んで欲しい。
タイトルの「車善七」は、その弾左衛門の配下にあり、配下の者たちをとりまとめる頭であった。
「弾左衛門」も世襲であったが、「車善七」も世襲であった。
この著書は、「車善七」というタイトルがついていながら、あまり「車善七」の詳しい像について書かれていない(著者もそれについては本の中で書いている)。
詳細について、残っている物が少ないということもある、不思議な存在とも言える。
その「車善七」についての姿(住んでいた場所、古い文書に書かれた車善七、その由来や成り立ち)を探り、追いながら、同時に「車善七」が存在していた頃の江戸(主に、現在、「下町」と呼ばれている土地)についても、古地図を元に書かれている。
吉原や御仕置場(牢や刑場)、町(村)ぐるみの移転などについても書かれており、車善七のその住まいなどの図も(数少ないながら)残っていて掲載されている。
弾左衛門の配下から、抜けたかったらしく、何度か奉行所に訴え出ている。
その次第も(記録として残っている範囲で)書かれている。
訴え出たものの、死罪になり、遠島(島流し)にされた者たちもいるという。
世襲で続いた「車善七」の制度は、明治の維新を迎え、身分の解放令が出され、一般の平民たちにも名字が許された頃に消滅することとなった。
「弾左衛門」もそれは同様である。
「弾左衛門」については、何代まで続き、そして最後の弾直樹(改名後の名前)の写真まで残っているが、「車善七」は何代目で終わったのかも、そして制度が消滅した後の行方もわからない。
ただ、この著書からは、著者が追った「車善七」に関係のある様々な「江戸時代」が読み取れ、興味深い。
奉行所の裁きや、処刑などについて(写真と絵が載っており、少し怖かった)は、現在の裁判所や警察の「もと」が出来ていることがわかるし、囚人以外にも、生活の出来ない人たちを収容する施設などもあって驚いた。
その世話なども「車善七」とその配下の者がしていたし、彼らが守らなければならない規則(木綿の着物以外は着ない・仏事や祝事は控えめにする・あやしい者は置かない…などなど)もあったという。
江戸時代から明治維新とその後についても、考えてもみなかったことが書いてあって、そんな時代のことを書いた本も読みたくなった。
「弾左衛門とその時代」も合わせて読むと面白いと思う。
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江戸の再評価 2012/2/28
形式:文庫
江戸時代の身分制は、「士農工商穢多非人」と学校で習ったが、今はそういう教え方もしないのか。
大河ドラマも映画でも、江戸を描いた作品は数多いが、穢多や非人の身分について、描いたものはあまりに少ない。著者塩見鮮一郎の小説『車善七』と合わせて読むと、江戸の見方ががらりと変わるハズだ。
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