江戸時代の書籍は最近花盛りですが、一般人が手に取りやすい
書物は雑学集的なものが多く、江戸の町を百科辞書的ではなく構
造的に理解させてくれるものはほとんどありません。
本書は、400年前の江戸をごくごく身近に感じさせてくれる書物
です。それは、江戸の町を成り立たせる根本的な思想を前提に、町
の成り立ちをダイナミックに解き明かしているところによるもので
す。普段通る高速道路の下に400年前の何が眠っているかというこ
とがひどく身近になりました。
著者の鈴木理生氏が立派だと思うのは、あまり各著書での重複
がなく、それぞれの書物をそれぞれ買って損をしないところだと
思います。要するに同じ事ばかり手を替え品を買え出すことも世
の中多いと思いますので。