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江戸の教育力 (ちくま新書)
 
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江戸の教育力 (ちくま新書) [新書]

高橋 敏
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

江戸の教育といえば、「寺子屋」「読み書き算用」だが、その内実はどのようなものであったのか。寺子屋では子ども一人一人に応じて、社会に出て困らないような、「一人前」になるためのテキスト(手習教本)が用意され、そうした文字教育は非文字の教育(しつけ・礼儀)と不可分のものだった。地域において教育を担ったのは、名望家の文人たちであり、そのネットワークが日本中に張りめぐらされ、教育レベルを下支えしていた。その驚くべき実像を、近世教育史の第一人者が掘り起こす。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

高橋 敏
1940年生まれ。1965年東京教育大学大学院文学研究科修士課程修了。現在、国立歴史民俗博物館名誉教授。文学博士。専門は近世教育・社会史、アウトロー研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 206ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2007/12)
  • ISBN-10: 4480063986
  • ISBN-13: 978-4480063984
  • 発売日: 2007/12
  • 商品の寸法: 17 x 11 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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形式:新書
なぜ、明治に入ってから教育内容が実学の色が薄くなっていったのだろうか。
江戸時代は決して閉鎖的ではなく、地域の移動もそこそこあったし、それに応じた地理教育、商品取引の知識を教えていた。何といっても重要なのは、社会に出て行くための道徳を徹底して教えていたことである。
人として生きるための実学を教えるのが寺子屋で、地域と教育が密着していた時代を読み解く本である。
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By ringmoo トップ500レビュアー
形式:新書
現代の教育の惨状を、地域と家族と学校がばらばらになってしまったことに原因を求めています。
それに対して、そうした三者が一体となって「教育力」を形成していた時代(=江戸時代)を、詳細に検証してゆくことで、現代の教育問題に一石を投じようという著作です。

実際、この本を読んでゆくと驚きの連続です。
当時の学校たる寺子屋のあり方や、地域の「若者組」や「子ども仲間」といった組織の意味などを読むと「目からウロコ」といった状態です。
更には、私設の図書館の存在や、文人たちのネット・ワークの存在などもあります。
それらは、決して一日にして出来たものではなく、長い年月を経て最善の形に融和されていったものでしょう。

それともう一つは儒教の存在です。
「余力学文」と言うのが、当時の寺子屋の理念になっていたようですが、孔子の言葉を自分たちに最も都合の良いように解釈する、いい意味での要領の良さが当時の人たちにあったと言うことでしょう。

でも、この「余力学文」は、現代の教育の場面で最も必要なことかも知れません。
「学ぶ」ということにもルールがある筈で、きちんとした態度が必要でしょう。そのためには、最低限の「しつけ」も必要なのでしょう。
「礼に始まって、礼に終わる」ということであれば、今のような荒んだ教育現場は少なくともありえないのではないでしょうか?
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
江戸時代の、庶民の子どもたちがどのような教育を受けて大人になっていったのか。
実際に用いられていた手習いの手本や『往来物』と呼ばれる教科書、そして寺子屋の師匠をしていた人の家計簿、村の若者組の口上伝目など、当時の原資料をふんだんに用いて、江戸時代の教育が非常にわかりやすく紹介されている。
一般に、歴史の本の場合、原資料を多く用いると、読みにくく敬遠されがちな難しい本になり、わかりやすさを優先すると二次資料に頼ることになりがちだが、多くの原資料を用いながらこのわかりやすさには感服する。
寺子屋で実際に行われていた教育実践の何と合理的で実用的なことか。手習いの手本として、まず生活圏の人名集(名頭)と地名(村尽)、ついで「年中行事」や「商売往来」など、村で生活し、戸主として、また村役として必要な文書を読み書きする力をつけさせる。読み書きと一般常識、社会規範を併せて学習するという実用性、また家庭の経済状況や家業の状況に合わせた謝礼で通学できるようになっている融通性などは今の我々にとっても学ぶところが多いのではないだろうか。
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