”きんからかわ”という不思議な存在から始まり、少しだけ”鰻”に寄り道をする。
そして、金唐革の偽物を作ろうとした平賀源内から、田中が”連”と呼ぶネットワークによって、18世紀の江戸時代が蘇る。
江戸時代は、鎖国していたというイメージが強いが、長崎を通じてヨーロッパと、そして中国とつながっていた。
そうして国内に入った情報は、俳諧というネットワークを通じて、日本中に配信された。
その中心にいたのが、平賀源内だった、と田中は、実に様々なトピックを紹介しながら、立証していく。
中国の『水滸伝』が日本に入ると、日本人独自の思想を加えながら、実に様々な別バージョンの物語が展開する。
表紙の春信の浮世絵は、まるで、自分の想像力で、江戸時代にダイブしている、田中を表現しているようだ。
とにかく、楽しく、知的好奇心を絶えず良さぶられる。
本を読む楽しさを、改めて教えてくれる。