八代目桂文楽とともに、昭和の名人と呼ばれ、落語ワールドの住人そのままの生き方をしたような五代目古今亭志ん生がこの世を去ってから、今年でちょうど二十五年。四半世紀を過ぎたというのに、いまだCDの売上はトップの座を譲らない。また一方で、若手の個性派が次々と真打ちになり、寄席やホール落語に足を運ぶ若い女性が増えているとも聞く。▼こうした現象をみると、いま、何度目かの落語ブームが訪れているといえよう。▼本書の著者、三代目柳家権太楼は、人間国宝柳家小さん門下の実力派。芸、体力、気力ともに充実期を迎えている、現在もっとも聞き応えのある落語家の一人だ。その彼自らが、数百あると言われる噺の中から名作中の名作を五十席厳選し、その聞き所とプロならではの蘊蓄を、梗概とともに紹介したのが、本書だ。演じ手が解説したこの種の本は、ありそうでなかなかないもの。実力派が明かす噺のテーマは、鑑賞の助けになることは間違いない。
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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
入門書にも最適,
By れに - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 江戸が息づく古典落語50席 (PHP文庫) (文庫)
落語に興味はあるけれど、何から手に取ればよいかわからない…そんな人にお勧めの一冊です。何でも爆笑落語に変えてしまうという権太楼師ですが、落語の名作を独自の視点から解説しています。 また、あわせて紹介されている解説と薀蓄は、名人と言われた方々についても言及されており、
3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
落語を100倍おもしろくする本,
By hawaiijoho "hawaiijoho" (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 江戸が息づく古典落語50席 (PHP文庫) (文庫)
「名人の得意とする演目は遠慮する。亡くなってしばらくしてから、やることができる」「派によってオチどころか、演目名までちがう」「ここはやっていいけど、これはダメ」のように噺家にとっては当然の話でも、素人には聞いたことがないような楽屋裏話が満載。知るのと知らないのでは、落語のおもしろさがちがいます。本とは関係ないけど、権太楼の落語は最高です!! 至宝!
4 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
権太楼さんの見方がおもしろい。,
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レビュー対象商品: 江戸が息づく古典落語50席 (PHP文庫) (文庫)
噺家・落語家・芸人・呼び方はいろいろありますが、権太楼師匠の目で見た季節感のある古典が紹介してある本です。紹介の仕方はさまざまありますが、季節毎に区切り、その噺に対する権太楼師匠の感想というかコメントがあり、「なるほどこの人はこの噺をこう見ているのか」という点がポイントです。さらに、落語通ぶってみせるための軽い蘊蓄も載せてあり、寄席に行って、もしくはホールで噺を聞く楽しみがまた増える本です。
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