江口氏のすすめパイレーツに続く待望の第二弾連載だったが、あまり人気が出ず、コミック2巻もいかないうちに終了となった不遇の作品。すすめパイレーツとストップひばりくんの二大ヒット作の間に挟まり、あまり知名度のない作品ですが、本作よりあの江口氏ならではの洗練された絵柄が確立されたと感じることができる失敗作と切り捨てるのはあまりにももったいない意欲作と言えよう。最初の男二人による探偵モノ路線ではすぐ行き詰ったのか、途中から主人公と全く関係のないすし丸親子のドタバタものにいつのまにかなってしまうなど行き当たりばったりな迷走ぶりも逆に楽しめる。連載時はあまり人気がなかったというのが信じれらないどキャラの造形センスは素晴らしいものがあり、特にすし丸の母親の文江さんは実は個人的には江口漫画キャラで一番好きだったりする。
本作自体としてはとくに話がまとまるわけでもなく無理やりな打ち切りで話が終わってしまっている感があるが、最初のほうに少しだけ登場していた探偵事務所のアルバイトの女の子のキャラ設定が次作の大ヒットキャラひばりくんの原型となっていることがはっきり分かり、ここでの家族を軸としたドタバタスラップスティックな世界観はそのままストップひばりくんに受け継がれ、発展させられていることが分かり、非常に興味深い作品となっている。