これは双葉社創立50周年を記念して企画された日本漫画家大全と命名された名作・傑作集の一つ。選ばれたのは手塚治虫、江口寿史、石ノ森章太郎、ちばてつや、里中満智子、新谷かおる、柴門ふみ、弘兼憲史、水島新司、庄司陽子ら20人。
江口寿史は自選傑作集として、1983年の「意味なし芳一」から1991年の「爆発ディナーショー」までの小品を集めた。著者の20代後半から30代半ばまでのギャク漫画の油が乗った時期のもので、絵のうまさは当然として、今でもそのセンスは笑える。
84年の「理由なき反抗」は「あしたのジョー」のパロディーなんだが、力石は食事からではなく性行為から栄養をとるという特異体質で、減量するために性欲を絶つというバカらしい展開がおかしくて。88年の「こ・こ・は・な・に?」のエッチネタもくだらなくていい。
どの作品も光っていて清々しい。