「大槻氏による批判本の出版」:オカルトめいた要素がメディアに取り上げられる事が多くなると必ず起きる現象。
大槻氏による江原氏批判本、もしかして出るかも、と予想していたらその通りになった。
大槻節を素直に受け入れられる純粋な読者にとっては、まさに待ち望んでいた一冊であると想像できる。
大槻氏に異議を唱えるつもりも、江原氏を擁護するつもりも全く無いが、それでも本書に好感は持てない。
科学的視点に基づいて真面目に語っているし、言いたいことは分かる。しかし、今更大槻氏を担ぎ出して指摘するほどではないと思う記述が目立つ。相変わらずの大槻節、感情的に押し付けがましく語り、時に揚げ足取りとも取られかねない薄っぺらい内容は「またか」という印象が強い。
内容はどうあれ、大槻氏が論じていさえすればそれで充分と思い、そして独特の語り口をエンターテイメントとして捉えればそれなりに楽しめるのかもしれない。「あ、またやってるよ、あの先生、相変わらず好きだねー。」と思いながら読むと楽しいかも、という事で。
とりあえず、本書の性格は芸能人の著作と同じではないだろうか。好きな芸能人が書いているから好き、芸能人に興味がなければ著作も興味ない、嫌いな芸能人だから読みたくない。内容がしっかりしていれば、話題が広がってベストセラーにもなり得る一方で、内容が大した事なければ、ファンのコレクターズアイテムにしかならない。
オカルトめいた要素が叩かれるのはいつもの事。メディアで取り上げられる機会が多くなった人物であれば尚更。オカルト批判といえばあの人しかいない、と思ったのかどうか分からないが、とりあえず大槻氏を担ぎ出して、江原氏の知名度を利用して売り上げを伸ばす出版社の意図がはっきり見える。この二人の名前があれば内容はどうでも良い、という事なのだろうか。
知名度「だけ」を利用して中身の無い物を売りつけようとするお手軽な商売、無くなる事は無いと思うが、いい加減にしてもらいたい。