私が買ったのは初回限定版で、付属しているDVDをCDより先に見ました。収録されているのは「絶國TEMPEST」「愛と誠」のPVと、そのメイキング映像で、まず「絶國テンペスト」はメデューサ、血風呂、その他ダークな映像が出まくりで、とどめが黒のドレスに身を包んだ宝野アリカ様です。途中には宗教画や、映画「300<スリーハンドレッド>」に出てくるような兵士、先程の黒とは対称的に白い天使姿のアリカ様も登場しますが、むしろそれらがダークさを際立たせています。
次の「愛と誠」は、アリカ様、殿こと片倉三起也さん、ヴァイオリンの渡辺剛さん、杉野裕さんというお馴染みのメンツが登場します。渡辺さん、杉野さんが例の日の丸をベースにした憂国シャツ姿なのに対し、アリカ様は迷彩ドレス姿で刀はともかく機関銃を持つシーンもあって、曲のイメージにそぐわないのではと最初は思いましたが、この曲は戦前・戦中を歌ったものではなくて現代に生きる私達に向けられたものですから、その辺を考えてのではと思ったり。
そしていよいよお待ちかねのCDですが、私的に印象が強かったのは上でPVの紹介をした「絶國TEMPEST」、パンクっぽい「SENGOKU GIRL」、オリジナルアルバムで多くの人が楽しみにしていただろう大和ソング「四神獣飼殺し」、「極色一代女」にも通じる軽妙なリズムの「鹿鳴館ブギウギ」、エキゾチックな雰囲気が漂う「東方憧憬見聞録」です。このうち「絶國TEMPEST」を除いた4曲は連続していますから、曲毎に劇的な変化を楽しむことができます。
収録曲がそれぞれ違った雰囲気、曲調ではありますが、歌詞などを良くチェックしてみるとアルバムのタイトル通り根底に日本をテーマにしていることが分かりますから、ある程度聴いたら歌詞カードを見ながらその辺を注意して聴くのも一つの聴き方だと思います。