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永遠の野原 1 (集英社文庫―コミック版)
 
 

永遠の野原 1 (集英社文庫―コミック版) [文庫]

逢坂 みえこ
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

小説家の姉・一姫と家事を切り盛りする高校2年の弟・二太郎。昔飼っていたカキを亡くして以来2人で過ごしてきた古屋家に、子犬の“みかん”が加わった!! しかし人間不信の気があるみかんに二太郎の苦戦の日々が続き!? 2人と1匹の暮らしを描く人気シリーズ第1巻!!

登録情報

  • 文庫: 312ページ
  • 出版社: 集英社 (2001/6/15)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4086177234
  • ISBN-13: 978-4086177238
  • 発売日: 2001/6/15
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
 古谷二太郎は大阪に住む高校2年生。父は幼い頃になくなり、再婚した母は静岡に住んでいて、父の遺した家で姉と二人ぐらし。小説家の姉、一姫は、いつも着物姿でロングのおかっぱ頭という大和撫子風の外観。しかし書く小説はSF少年愛小説で、締め切り前になると頭をかきむしって胃炎を起こし、交代でやることになっている食事当番も二太郎が押し付けられがち。しかし二太郎はこんな姉と仲良しで、どこか現実に疎い姉を守ってあげるのは自分だと思っている。

 二人の飼っていた愛犬カキは半年前に死んでいた。もう辛いから動物を飼うのは嫌だと思っていた矢先、一姫が子犬をもらってくる。文句を言う二太郎。しかもカキを連れていつも遊んでいた近所の野原は、宅地造成のため潰されてしまった。そこにいたバイトの青年から、ここにも家が建つと聞いてやるせない思いの二太郎。犬がいなくなったら次の犬、野原がなくなったら次の野原...。「永遠の野原」はないのだろうか...。しかも今度は工事現場にいたあのバイトの青年が、「一姫さんの友人」と称して古屋家に出入りし始める。その青年、柳が来るたび露骨に嬉しそうな一姫。どうやら彼女は柳に友人以上の好意をもっているらしい。しかも一姫が連れてきた子犬も、実は柳がくれたものだとわかる。二太郎はちっとも懐かない子犬を前に、なんとなく柳に反感を抱いてしまう...。

 姉弟を中心に、それをめぐるさまざまな人の人生を描いている。特別に大きな事件も起こらず、普通の人のごく普通の生活を、静かで穏やかな視点で描きだす。成長していくに従ってかわっていく姉と弟の関係、片思いでも一途な恋、自分を苛み、相手に拒絶されても追いかけずにはいられない恋、長年一緒にいて壊れてしまった関係、去っていった相手に対する思い、恋に恋する思春期の恋、大学卒業を間近にして思い知らされた自分の甘さ。季節の移り変わりの中で、ごく普通の人たちが自分の愛するものに対してひたむきに生きる様子が描かれていく。それは時としてうまくいかず、もどかしく、苦しい思いをするけれど、全てのキャラクターに対する作者の目はあたたかく、読んでいてほっとさせられる。

 絵はシンプルだが人物の表情や個性など余すところなく表現されており、私は特に、二太郎の友人で無口な石田太や、田中真理子の表情がとてもよいと思った。時には台詞なしで人物の表情だけで気持ちが十分伝わるコマもある。

 また、作者は愛犬家で、話の中に登場する犬たちも大切な役割をになっている。犬に愛情を注ぐことは、また自分自身も癒されることであるとこの作品は教えてくれる。

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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
最近のマンガは何だか唐突に出会いがあったり、恋愛に発展したりして付いていけない。出会いや別れって、もっといろんな流れがあって成り立ってるんじゃないかって疑問を持つくらい。
この本は、人と人の間にある友情や恋愛が「上手くいかないこともあるけれど、こんなに暖かいもんなんだよ。」って教えてくれる。

一人一人のキャラクター達は完璧ではないけれど、とても暖かい。
等身大のあったかいキャラクター達が癒してくれます。

このレビューは参考になりましたか?
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カルタコム貧乏 VINE™ メンバー
形式:文庫
連載時は立ち読みで読破、癒しのバイブルと言える大好きな作品ですが、単行本は未購入。なぜなら、犬(みかん)があまりにも可愛いので、手元に本があると犬を飼いたい気持ちが抑えきれなくなりそうだからです(私、猫好きのハズなんですが)。

少女マンガなのに主人公が少年で、男の子視点で話が進みますが、女性でも感情移入して読めます。「シリーズ」とあるように、完結したエピソードが連なった形ですが、全巻読みたくなると思います。

「商品の説明」のとおり、各話ともベタな設定です。しかし、決してベタとは言い切れない展開。その展開も、王子様や神・悪魔や地球外生命体やらによってではなく、登場人物たちの決心・選択によってもたらされます。その決心に至るまでの逡巡(主に主人公の二太郎の)が情緒豊かに描かれて共感を誘い、彼等の人生の選択に心が温まります。

生きることに嫌気がさした時に前向きになれる作品です。
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