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永遠の森  博物館惑星 (ハヤカワ文庫JA)
 
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永遠の森 博物館惑星 (ハヤカワ文庫JA) [文庫]

菅 浩江
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (18件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

地球の衛星軌道上に浮かぶ巨大博物館“アフロディーテ”。そこには全世界のありとあらゆる芸術品が収められ、データベース・コンピュータに直接接続した学芸員たちが、分析鑑定を通して美の追究に勤しんでいた。総合管轄部署の田代孝弘は、日々搬入されるいわく付きの物品に対処するなかで、芸術にこめられた人びとの想いに触れていく…。優しさと切なさの名手が描く、美をめぐる9つの物語。日本推理作家協会賞受賞作。

内容(「MARC」データベースより)

地球の衛星軌道上に浮かぶ巨大博物館「アフロディーテ」。そこには、全世界のありとあらゆる美術品、動植物が収められている。その中で学芸員の田代孝弘は、芸術に関わる人々の思いに触れていく…。美をめぐる9つの物語。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 453ページ
  • 出版社: 早川書房 (2004/3/9)
  • ISBN-10: 4150307539
  • ISBN-13: 978-4150307530
  • 発売日: 2004/3/9
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (18件のカスタマーレビュー)
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
『永遠の森』という、タイトルに惹かれて買いました。
 
芸術や美術に関連した9つの連作短編集で、主人公は学芸員。
ひとつひとつの物語は、独立しているけど、何気なく伏線が張られていて最後の物語に
つながっています。
キーワードは、ベーゼンドルファー・インペリアルグランド、「九十七鍵の黒天使」と
異名をとる1台のピアノ。
最初と真ん中にチラチラとその名前がでてきて、ラストの物語「ラヴ・ソング」で、
きれいにまとめられています。

美術品などを通して、人と人が、ふれあう優しさやせつなさが、描かれていて、読んだ
後に、心地よい気持ちになって、ゆったりします。

そして、美術館や博物館、植物園などに、出かけてみたくなりました。

ただ素直に、「綺麗」を感じるために・・・オススメの1冊です。
このレビューは参考になりましたか?
12 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
軌道上に小惑星をもってきて、そこをアカデミックなユートピアにする、という設定はとても面白いと思います。
それに、近未来、もしかしたら現実にそんなものができるかもしれない、と思うとどきどきします。

ただ、重要なキーワードになっている「直接接続者」の説明が不足しているために、どの程度特殊な

存在なのかが今ひとつよく解らず、主人公の「エリート性」というのもやっぱりいまいちよく解りません。
さらに、各部署の説明もされてはいますが、具体的な描写が殆どないに等しいので、脳内補完するしかありません。
全体としては面白いんですが……最後を「ラブソング」で締めるなら、もう少し美和子の描写が欲しかった

なと思います。それも、あまり彼女を顧みなかった主人公の視点からすれば当然かもしれませんが。

SF好き、設定から自分で想像して膨らますのが好きな人にはいいと思いますが、本の中で完結して欲しい
人には未消化な印象が残ってしまうような気がします。

このレビューは参考になりましたか?
8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
既知世界における「見物する」の目的語をジャンルをこえほぼすべて網羅する
遠未来の博物館惑星を舞台に、学芸員・田代孝弘が出会う事件を描いた連作。

人に頼られたらむげにはできない優しく苦労性の主人公・孝弘のてんてこまいっぷりに
笑ったり、「過渡期の技術」の一言で忘れ去られた往年の先輩に対し

「可哀想だって思うことと、哀れに思うことって、違うわよね」

と胸中を吐露するネネに切なくなったり、
データベースと直接接続する学芸員の特権に酔い痴れて
「反省?なんですかそれ?僕エリートだし」
といわんばかりに幼稚なマシューに心底むかついたりと
魅力的かつ個性的なキャラクターにはすんなり感情移入できる。

どこの職場にもある上司や同僚との軋轢や人の話を聞かない困ったちゃんの後輩など
丁寧に描かれる人間関係の機微が固くなりがちな芸術論の緩衝材となり
華々しくアカデミックな会話に絶妙のユーモアを添える。

中でも「ラブ・ソング」は秀逸。
ラストシーンの美しさは圧巻。

芸術を難解に語る言葉をもたない妻が漏らすたった一言の「綺麗ね」を軽んじていたと
主人公が猛省する場面に思わず貰い泣き……

主人公の美は対象物以外を夾雑物として除く狭量な美。
妻・美和子の美は対象物以外のものをも含み全体を成す豊かな美。

だからこそ主人公は美術品の鑑賞中に隣にいる妻を忘れ
美しいものに接した妻は「愛する人とこれを見たい」と望む。

「貴方みたいに上手く説明できないけど、とても綺麗ね」

抱擁する手は包容する心。
美しいものを美しいと素直に感じる心があり、
愛する人が隣にいれば、
世界はきっと美しい。

愛することとは互いに見つめあうことではなく同じ方向を見ることだ。
ラストシーンの二人にその言葉を捧げたい。
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投稿日: 2009/10/27 投稿者: ハルム
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投稿日: 2008/10/17 投稿者: トーマの休日
マイベストです。
私には小難しい論評はできませんが、本当にお勧めの作品です。... 続きを読む
投稿日: 2007/5/5 投稿者: TAM
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投稿日: 2007/4/18 投稿者: 読者
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