弘人に一番近い所にありながら、いろんな意味で沈黙の存在だった弘人の側女、綺蓉。彼女の心に付け入ったのは「嫉妬」の心を糧とする蛇体の美少女、清姫でした。
清姫は高札場に名の上がった美咲の首を獲るために綺蓉に成り代わったのだ―。
と、前半の山場は、彼女の嫉妬心を煽り正体を暴く囮としての弘人と美咲の「芝居」です。余裕の弘人さんに相変わらず羞恥が勝ってしまう美咲というパターンで・・・、ラブばか向けちょっとさわりだけよ、なサービス・シーンでした(笑)。
そうして追い詰めた清姫はあっさり討たれてしまい、攫われた綺蓉の行方を追って二人は奥出雲へと向うのだけれど・・・。
完結編は上下巻仕立てという事で、今回はその上巻です。
最初、清姫のカムフラージュに隠れていましたが重要キャラは両性具有の鬼、茨木童子。両性具有なんでほんとは違うんだけれど、このヒト、すごくオネェな奴に見えます。弘人に親密で高野山への出入りも激しい、掴みどころのない彼(で、いいのか?)の狙いは。
それから綺蓉については納得の造詣で、蝦蟇使いの無口なあの彼の変化とともに、大変なことになってるというのに実はこの先が楽しみに。
という訳で、弘人に「強くなったな」と褒められながらも尋問の仕方も直球だわ、ラブの返し含めいろんなところが甘々なままだわの美咲に多少辟易しつつ、4月刊での決着を待ちたいと思います。事の真相を知った弘人さんは、どうなるのだろう・・・。自分としてはすごい爆発を期待してるのですが^^。
最後に、これ位の誤字は最初にキッチリ直してもらいたい所をひとつ。茨木童子が度々、茨城童子になってました。気がついてしまうと超、興がそがれます。