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27 人中、27人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
悲しみを味わい尽くすこと,
By spece I "Minmin" (長崎市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 永遠の別れ―悲しみを癒す智恵の書 (単行本)
この本を読んで先ず思ったのは、あぁ、もっと若い頃にこういう本を読んでおきたかったということだった。30代の頃、両親を亡くした。父が亡くなったときは、自分の悲しみをこらえるのが精一杯で残された母の悲しみをサポートするなど思いも寄らなかった。混乱して、依存度を増す母に苛立ちを覚えたものだった。しばらくたって母が泊まりに来て子どもたちと眠った翌日、父が枕元に現れたと言い、小学校の低学年だった娘が自分も確かにおじいちゃんを見たと言ったときに、それは母の幻覚であり、幼い娘がそれに引きずられたのだと相手にしなかった。あり得べきことなのに。母が亡くなったときはあまりの煩雑さに一人歯を食いしばっていた。もっと悲しんでもよかったのだ。悲嘆を悲嘆として味わい尽くせばよかったのだと、この本を読んでいて思った。そしてそれを母や子どもたちと共有できていたら、どんなに違った展開になっていただろう。今、私の近くに90才を過ぎて骨折、認知が進んだ実母がいる。幾たびも癌の再発を繰り返し緩和ケアの話を聞くことになった友人がいる。先のことを思えば時に涙も出てくるが、踏みとどまって向き合い、どんな感情も味わい尽くそうと思っている。今この本が手元にあるのが救いである。それにしても、デーヴィッド・ケスラーと同じように私もキューブラ・ロスの不在が寂しい。
18 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
悲嘆のなかにこそ,
By Noboru (東京下町) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 永遠の別れ―悲しみを癒す智恵の書 (単行本)
エリザベス・キューブラー・ロスとデーヴィッド・ケスラーには『ライフ・レッスン』という素晴らしい共著がある。この本は二人による二冊めの本であると同時に、キューブラー・ロスにとっては最後の著作となった。死と死にゆく過程を見守った人の最後の本としてふさわしいかもしれない。人生最大の旅である死は、多くの場合、計画もなしに突然やってくる。心の準備もなしに愛する人と別れなければならない。だからこそ、悲しむことに時間をかけなければ、悲しみから回復し、再び未来へと向かう時間を手にすることはできない。悲嘆のなかにこそ、生に向かって回復する力がある、最悪の状況の中でも、人間は希望の糸をつむぐ力をもっている、とこの本は語りかける。 愛する人との別れを経験すれば、生きることがむなしく、無意味になるかもしれない。しかし、悲嘆に直面して悲嘆をごまかすことなく生きるとき、そこに宿る治癒の力が、人生を無意味から意味へと変容させる。そういう静かで熱いメッセージがこの本にはこめられている。
15 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
キューブラー・ロス最後のレッスン,
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レビュー対象商品: 永遠の別れ―悲しみを癒す智恵の書 (単行本)
「死とその過程について」(死ぬ瞬間)と「生とその過程について」(ライフ・レッスン)に続く、“死にゆく人”と“死にゆく人を送る人”の喪失と悲嘆に生涯をかけてかかわってきた二人による最後の共著である「悲嘆とその過程について」書かれたこの著作は、人の数だけ悲しみの形も様々なのだから、誰もが経験する人生でもっともつらい時期を正しく過ごす方法などは存在しないということを教えてくれる。悲しみぬくことそのものに癒やす力があるということを、よく悲嘆する者こそ、よく生きることができるということを、彼らが出会ってきた様々な場面における喪失と悲嘆を通して淡々と語りかけてくれるのだ。 今後もしかしたら、喪失と悲嘆が押し寄せてくるような時代を迎えるかもしれない。しかし、私達はキューブラー・ロスが切り開いてくれた大地に立っている。そして“違う存在”になったキューブラー・ロスが常にサポートしてくれている。そんな安心感と心強さを与えてくれる一冊である。
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