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永遠の仔〈下〉
 
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永遠の仔〈下〉 [単行本]

天童 荒太
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (23件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

メタローグ

幼い頃の秘密を抱えた3人の若者が再会し、悲劇が……と書くと凡百のサスペンスのようだが、張りつめた文体と複雑に入り組むプロットがただならぬ雰囲気を醸し出すこの物語に一部でも接した読者なら、「永遠の仔」が特別な小説であることに気づくはずだ。読み進むにつれて高みから眺める余裕や謎解きの興味は失せ、3人が受ける苦痛が我が身のことのように感じられてくる。救いのない苦しい世界なのに、ずっと3人と時間を共有していたいと感じる。トラウマとか、幼児虐待とか、分かりやすい言葉では片づけられない心の闇を、作家が掘り起こしたからなのだろう。(藤谷浩二)
『ことし読む本いち押しガイド2000』 Copyright© メタローグ. All rights reserved.

内容(「BOOK」データベースより)

人は救いを求めて罪を重ねる。連続殺人、放火、母の死…。無垢なる三つの魂に下された恐るべき審判は―。「救いなき現在」の生の復活を描く圧倒的迫力の2385枚。

登録情報

  • 単行本: 493ページ
  • 出版社: 幻冬舎 (1999/02)
  • 言語 日本語, 日本語
  • ISBN-10: 4877282866
  • ISBN-13: 978-4877282868
  • 発売日: 1999/02
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.8 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (23件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 17,166位 (本のベストセラーを見る)
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最も参考になったカスタマーレビュー
12 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By nana
形式:単行本
以前ドラマを見た時にその重いテーマと、魅力的な配役に感動していたのですが、今回改めて原作を読みました。一言で言うと、これは「読書」ではなく「経験」となりました。主人公となる主要人物3人の痛みを、いつの間にか共有し、ともに育ってきたかのような錯覚にさえ陥ります。そこに綴られている現実は果てしなく厳しく残酷なものであるのに、だからこそ人間が持ちうる優しさ、希望のようなものが伝わってきます。それはそのまま作者の社会に対する、決して楽観的ばかりではない、けれども決して絶望しない強さを持つ優しい眼差しのような気がしています。この「経験」を経た今、私が社会に対する眼差しも少しだけ深くなれたような、人を、人生を大切にしたいと心から思えるようなそんな気がしています。
このレビューは参考になりましたか?
9 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
下巻はミステリー的な側面が徐々に大きくなってきて、
ドラマ的にラストへ完結。
相変わらず一気に読ませる構成、筆力は健在で、
長いにも関わらず読むのを読められない。

人間は、不器用すぎる存在だ。
心にいろんなものがありすぎて、
いろんなことを感じすぎて、
不器用に生きることしかできない。
しかし、それが人間の素晴らしさでもある。
「永遠の仔」という題名になった理由がわかったような気がする。
特に「子」ではなく「仔」の理由が。
人は誰もが、自分が幸せになりたいと思い、行動している。
その上で、誰か大切な人が幸せになってほしいとも思い、行動している。
各々に前者と後者の大小はあるにせよ、このパラドックス的な事実は、
物語の全ての人間を巻き込み、哀しみを生んだ。
この世界にいる人間は皆、年齢に関係なく、結局のところ「仔」であるのだろう。自分の存在を認め、肯定してくれる存在が「子」の隣に立っていることによって、人間は初めて自分の真の価値を見出せるのではなかろうか。
だから、世界は男と女に分かれ、両者は互いに求め合い、
人は存在を肯定してくれるものに、深い安らぎを覚えるのだろう。
しかし、その肯定的な世界が、否定的な世界に変わる場合もある。
肯定的な世界という光がある以上、否定的な世界という影は必ずついてくる。
本書はその否定的な世界に身を置くしかなかった、光を求めるがゆえに否定的な世界での痛みを知ってしまった人物たちの物語だ。
虐待、親と子の関係、男と女の関係、人間と人間、つまり「仔」と「仔」の関係、ドラマ的なエンターテイメント性を盛り込んだ以上、
少し消化不良の面もあったが、十分に質は高く、
本年度読んだ上ではベスト3には入る、素晴らしい作品であった。
人間の生命に、闇に、手を差し出した傑作です。

このレビューは参考になりましたか?
4 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By yukkiebeer #1殿堂 トップ50レビュアー
形式:単行本
 長い年月にわたる悲しい物語を丁寧に丹念に描いた物語です。私にもなじみがある高齢者介護の状況や四国(愛媛県)の自然の息吹などを記した箇所からは、綿密な取材の末に紡ぎ上げられた小説だということが見て取れます。ですからこの小説が絵空事という印象を与えず、地に足をつけた現実味を伴って読者に迫ってきます。

 最後の一行はとても衝撃的ですが、その一行にもしかなり多くの人が安寧を与えられたのだとしたら、よくよく考えるととても怖い気がします。そんな一言で癒しを与えようとするこの小説が間違っているというのではありません。それほど多くの人々がこの一行に癒やしを得なければならないような世の中というのは、やはりどこか歪んでいるのではないかと思います。今の世の中のほうが間違っていることを、この小説は最後の一行で鋭く問うているのではないでしょうか。そう考えるとこの小説はとても恐ろしい迫力に満ちた作品だと思います。

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ただただ愛しい
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投稿日: 5か月前 投稿者: ホワイトファング
葛藤しながら読み進んだからこそ、最後の2行で救われる。
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リアリズムと一線を画しかねているファンタジー(2)
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投稿日: 2010/5/22 投稿者: yukiko
永遠に仔。
ボリュームのある上下巻。
読み終えるまで、私はたっぷり2週間かかりました。... 続きを読む
投稿日: 2009/9/20 投稿者: ひつじ♪
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投稿日: 2007/11/13 投稿者: ナツナオ
救われることを期待して、
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投稿日: 2005/3/5 投稿者: mack2
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投稿日: 2004/4/4 投稿者: 田辺領平
衝撃的
恐ろしいまでに悲しい話で何度も背筋が凍る想いがしたが、本を読む手を止めることはできなかった。いたいけな幼い子供たちが、自分がこの世で生存していく価値があるのかと疑... 続きを読む
投稿日: 2004/3/1 投稿者: sandybeach
つらい
読み進むのさえ辛いほど、あまりにも悲しい、辛い、そして説得力のある小説でした。自己を受け入れられないままに、そして過去の傷がひいては自分にも牙をむかせるのではない... 続きを読む
投稿日: 2003/9/16 投稿者: mywand
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