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いやはや、設定だけで、神林世界にどっぷりといった感じです。以前どこかのインタビューで、作者が「いま、永久帰還装置という物語をかいているんです」とのコメントを話されているのを見ましたが、まさかこんな物語になっているとは・・・。
「本当の自分とは何か」、「自分の存在は何から成り立っているのか」等と思いうかべながら、気がつくと一晩で読み終わっていました。
本の題名にもなっている「永久帰還装置」は、「あるもの」に形をかえて、存在していく(読んでいない方のために、なにかはかきませんが)のですが、なんだか切なくて・・・・。
設定からは、小難しいSF小説のように書きましたが、最後まで読むと、作者は、(本当は)「恋愛小説(ラブストーリー)」が書きたかったのでは?と思えてきます。
最近の「SF小説」には元気がない(と私は思っているのですが)なかで、神林氏は独自の世界観を維持し、安定した力作を出し続けている数少ない作家ではないでしょうか。
450ページを超える大作ですが、すべては最初のエピグラムに言い表されていると思います。
「どこに帰るのあなたの胸へ 元のわたしに」
皆さんの「永久帰還装置」はなんでしょうか?
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