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永久帰還装置 (ハヤカワ文庫JA)
 
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永久帰還装置 (ハヤカワ文庫JA) [文庫]

神林 長平
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

火星で目覚めた素性不明の男は、自らを永久追跡刑事と称した。この世界を創造し、自由に改変する能力を持つ犯罪者・ボルターを追っているという。戦略情報局のケイ・ミンはその話を疑いつつも、彼の真摯で誠実な態度に惹かれていく。ボルダーの巧妙な世界改変による攻撃に対抗しつつ絆を深め合う二人だが、情報局の人工知性体・マグザットの介入も加わり火星崩壊が迫る―虚実混交の中で信頼と陰謀がせめぎ合う傑作長篇。

内容(「MARC」データベースより)

火星連邦軍が緊急脱出用の小型宇宙機を捕らえた。永久追跡刑事と名乗る乗員が携帯していたものは、千年前の地球の大型拳銃と警察手帳、さらに「帰環装置」-。男はひとり、だれを追うのか。そして、いつ、どこへ帰るのか。
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 511ページ
  • 出版社: 早川書房 (2008/03)
  • ISBN-10: 4150309183
  • ISBN-13: 978-4150309183
  • 発売日: 2008/03
  • 商品パッケージの寸法: 15.2 x 10.8 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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25 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 私の永久帰還装置は? 2001/11/30
形式:単行本
世界を創造する能力を持った犯罪者ボルダーを追う、永久追跡刑事。
彼にその存在を再構成され、異なったふたつの過去を持ってしまった女と彼女の二つの過去の接点となるネコ。

いやはや、設定だけで、神林世界にどっぷりといった感じです。以前どこかのインタビューで、作者が「いま、永久帰還装置という物語をかいているんです」とのコメントを話されているのを見ましたが、まさかこんな物語になっているとは・・・。

「本当の自分とは何か」、「自分の存在は何から成り立っているのか」等と思いうかべながら、気がつくと一晩で読み終わっていました。
本の題名にもなっている「永久帰還装置」は、「あるもの」に形をかえて、存在していく(読んでいない方のために、なにかはかきませんが)のですが、なんだか切なくて・・・・。

設定からは、小難しいSF小説のように書きましたが、最後まで読むと、作者は、(本当は)「恋愛小説(ラブストーリー)」が書きたかったのでは?と思えてきます。
最近の「SF小説」には元気がない(と私は思っているのですが)なかで、神林氏は独自の世界観を維持し、安定した力作を出し続けている数少ない作家ではないでしょうか。

450ページを超える大作ですが、すべては最初のエピグラムに言い表されていると思います。
「どこに帰るのあなたの胸へ 元のわたしに」
皆さんの「永久帰還装置」はなんでしょうか?                                                 

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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By miya VINE™ メンバー
形式:文庫
いきなり冒頭から数十ページに渡って、かなり難解な事象や説明的台詞が続くという、
『悪い方の神林節』から話が始まるので、かなり取っつきにくい感じは拭えません。
ディープな神林ファンを自称している私でも、序盤は何回か同じところを繰り返して読んで、
その部分を理解できたつもりになってから、続きを読む、という、学術書や哲学書のような
読み方をしないと、話についていけませんでした。

総感として、この作品は『グッドラック 戦闘妖精・雪風』の様に、
『サイエンス・フィクションでありながら、それに留まらない』
という、良い意味でも悪い意味でも、『神林氏らしい』作品だと思います。
『あまり大衆向けでは無い』という点も、また神林氏らしい。
また、ドンパチやメカニカルなシーンは少なく、会話と思索が前面に出ている作品なので、
『メカも無いSFはSFじゃない!』という方には、理解不能、或いは退屈かもしれません。
同氏著作の『言葉使い師』や『プリズム』、『蒼いくちづけ』辺りが好みの方には、
お勧めできると思います。

この作品は、序盤からほのめかされていますが、『メタ的存在対メタ的存在』の戦いであって、
実は人間という存在は、いわゆる『仮想存在』に過ぎません。
しかしそんな人間達が、『言葉』を操り『自分達の存在』を『自分達で創り上げる』という、
『神にしか許されない』ような事をやってのける事で、
メタ的存在の片方(作中では『ボルター』と呼ばれている方)、『自分達を創造した存在』に喧嘩を売りつけます。

特にこの作品のもう一人の主人公(ヒロイン、と言うと違う気がするので)ケイ・ミンは、
『この場(作品中)はメタ的存在の決戦場に過ぎない』という事象をある程度容認しながらも、
その所為で曖昧になった(或いは元々曖昧な存在だった)『自分自身』をあえて自分で壊してしまう事で、
ボルターだけでなく蓮角(もう一人の主人公。彼もメタ的存在です)からも自由になった、
『第三の自分自身』を『自分自身』で創り上げてしまいます。
そしてケイ・ミンが選択した『第三の自分』に合わせて、世界そのものが変容していき、
ボルターが設定した『仮想存在』だったはずの人間達が、ボルターを追いつめていくのです。

しかしその過程が、主にキャラ同士の会話や検索情報などの『言葉』で成り立っているので、
そこも前述したような人には面白くないと感じる部分ではないでしょうか。
尤も私は、仕事中の空き時間に読んでいて、上司に怒られるまで気付かなかったくらい、
のめり込んでしまいました。

『雪風』シリーズとは切り口が違いますが、この作品も『エンタテインメント』だけでなく、
一種の『啓蒙書』としても充分に読める作品だと思います。
でも、『雪風』と同じく、『神林長平入門書』としてはお勧めできないですね。
ちょっとばかりハードルが高いかもしれません。
尤も、私は充分以上に面白い!と感じたので、星5つです。

最後に。
多分表紙の人物は蓮角とケイ・ミンだと思うのですが、正直、私のイメージとは合いませんでした。
ソノラマ版の表紙の方が、私は好みでしたね。
まあ、中身は一緒だと思うのですが。
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 不条理の断片を寄せ集めて 2003/7/2
形式:単行本
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5つ星のうち 4.0 サヴァニンに捧ぐ
神林作品としては珍しい、もっともロマンチックな「恋愛小説」として捉えてよいのではないでしょうか。永久追跡刑事たる蓮角と情報局員ケイ・ミンの間に芽生える愛情が美しい... 続きを読む
投稿日: 14か月前 投稿者: Claudio
5つ星のうち 3.0 神林作品のロマンティック部分が前面に押し出された作品
神林作品のロマンティック部分が前面に押し出された作品です。... 続きを読む
投稿日: 2009/6/25 投稿者: smokeymonkey
5つ星のうち 5.0 良質なSF
「帰る」ためには必要なものがある。

作品名は永久帰還装置だが、読み終えると、本当に必要なものが解かる。... 続きを読む
投稿日: 2008/12/9 投稿者: アマゾン
5つ星のうち 1.0 読破できただけ、まだマシか…
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投稿日: 2008/8/7 投稿者: ダークエルフの神官
5つ星のうち 5.0 言葉使い師”神林の活躍如実
べらぼうに面白い! 続きを読む
投稿日: 2007/7/11 投稿者: ks1234_1234
5つ星のうち 3.0 哲学たっぷり
「われ思う故に我あり」と言ったギリシャの哲学者がいましたが、本書のテーマもそれで

す。... 続きを読む
投稿日: 2007/5/20 投稿者: リオ
5つ星のうち 5.0 これはおススメ本
永久追跡刑事と名乗る男と一人の火星人の女が火星を舞台にボルターという犯罪者追い詰める話です。神林ファンにはおススメの本です。最後の書き方がいかにも神林らしい書き方... 続きを読む
投稿日: 2006/8/10 投稿者: 神林ファン
5つ星のうち 5.0 新しい視点
 SFはあまり読まないので、この本がSF全体の中でどう位置づけられているのかは分からないのですが、私にとっては新しい「世界の見方」でした。... 続きを読む
投稿日: 2005/12/19 投稿者: k84
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