「森」三部作の完結版として、発表された。今回の主人公はマタギであったが、「熊」は出て来なかった。熊の代わりはパルチザンであり、「森」の変わりはロシア革命か?
この作品で主人公のマタギらしさは、気骨な精神と銃の名手であると心得ました。購入前は、失敗の前作「相剋の森」はともかく、「邂逅の森」を凌ぐ作品であることを期待しました。しかし、「相剋の森」を超えたものの、「邂逅の森」の足元にも及びませんでした。愛読者のひとりとして、主人公をゴルゴ13の如くに仕立てるよりも、むしろ自然との共存の視点に立つ、「漂泊の牙」や「モビードール」の視点を取り入れて戴きたいと考えます。
平凡な作品で残念でしたが、今後も純文学を描く中堅作家への期待として、評価は「4」とします。私の好みで悪しからず…