色々な解釈が出来る映画で、それがこの映画の一つの魅力であると思う。初めてこの映画を観たときには、スピーディーな展開とショッキングな内容に圧倒され何がなんだか分からないという感想を持った。見た人それぞれが、これってああいうこと?!という疑問を持つに違いない。但し、例えそう思ったとしてもシャロン・ストーン、マイケル・ダグラスの二人の演技により消化不良には陥らない。その良く分からない感も計算されたものに違いない。
だから、オリジナルタイトル、BASIC INSTINCTの意味するところが何であるのか、今回久しぶりに観て漸く合点が行った。
愛するものを殺害してしまう女、また、すぐに発砲してしまう刑事、そうしたどうしようもない本能を持つ二人。ニックは自分がいつかキャサリンに殺されることを、またキャサリンもいつかニックを殺すであろうことを、それぞれ予感して映画は終わる。今後の展開を観客に委ねる、素晴らしい幕切れだ。
最後に、キャサリン役にストーンが決まる前、ジュリア・ロバーツ、メグ・ライアン他数人にオファーされたと言うが、ストーンでなかったら、このような魅力はだせなかったと思う。
白いドレスを着て事情聴取を受けるシーンは短いセリフでキャサリンというキャラクターのすべてを表現し尽した素晴らしいシーンだ。