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カントリーハウスでの殺人事件という、英国ミステリの定石を踏まえながら、決してカントリーハウスに閉じこもらずに、外側のコミュニティの抱える問題、ひいてはイギリス社会全体の抱える問題ともつなげているのも見事。邦訳されている5冊の中で、結局一番面白いんじゃないかと思います。
大小さまざまな謎が飛び交うが、最初から最後まで、一貫してただ一つの謎が読者を誘惑する。そのただ一つが、その他の謎に翻弄されて解けない。
誰が主役、と大きく分担される小説ではなく、その視点もまた面白い。清々しい筆致なので、途中グロテスクだが人に勧めたくなる小説。
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