美しい写真と出会うと、自分もあのような作品を撮ってみたい、と思うことがよくあります。願望だけでなく実際にそれを撮るとなると指南役も必要になるわけで、そんなおり京都写真家として高い評価を受けている水野克比古さんの監修、義理の息子にあたる水野秀比古さんが書いた本書と出会いました。
標題の通り、水野流の京都撮影の手引きでしたし、エッセンスが詰まっています。デジタルカメラになってから比較的簡単に夜景写真も撮りやすくなりましたし、手ぶれ補正がありますから、シャッタースピードを遅くしても対応してくれる時代です。
ただ、被写体をどのように撮るべきか、またどのタイミングで何を撮るのか、ということは、検討しなくてはいけません。そんな時、本書を読み、京都の街を彷徨い、様々な社寺や季節の花と出会うことでまた違う京都の風情を会得し写すことができるのでしょう。
掲載の写真は、発色がとても鮮明で、魅力的な仕上がりになっています。ポジフィルムよりもクリアに撮れているのはデジタルカメラの特徴でしょう。改めて京都の素晴らしさを満喫できますし、ステキなカットの連続で京都好きを満足させました。ハンディな本ですので、京都観光の際にも活用しやすいです。
各写真の撮影データが掲載してあります。3脚は基本的に使用しないわけですから、カメラのホールド、ミニ三脚での固定の仕方、そして縦位置と横位置のアングルの違い、ポジションの取り方など、実践的で応用の可能なアドバイスが書かれています。
何事も、習うより慣れろ、ですから、この写真の通りに撮れなくても自分流の個性のある京都を切り取ることができれば成功でしょう。