大阪府立文化情報センターで行われた5回の講座を活字に起こしたものです。大阪府立文化情報センターと新なにわ塾叢書企画委員会の編著になる講演集でした。
毎回最初に講談師・旭堂南海さんの講談が語られます。その時の講演者のテーマに関連した講談話のあと、各回の講演の話が記されていました。その回の締めくくりとして旭堂南海さんと講師の対談も掲載してありました。写真はモノクロですが、当日講演で使用された珍しい写真も数多く掲載してあり、興味を持ちました。
冒頭の旭堂南海さんの講談もそうなのですが、話し言葉を活字として読むのは疲れます。本来の耳から入ればすっと入る情報でしょうから。目から情報を得る場合、書き言葉でないとだれる気がします。内容的には、知らない大阪の姿や歴史をおえるので面白いと思いましたが、講演も講談も話し手の熱のようなものが活字からは伝わりにくいと感じました。
巻末の水都大阪関連史年表、講演者から塾生に配布されたレジュメ、水都大阪 河川の変遷図、索引など役に立つ資料が掲載してあります。
なお、新書サイズで500ページのボリューム、厚さにして3cm強というのは読むのに一苦労しました。シリーズで刊行されているので仕方がないのでしょうが、A5判の体裁が良かったのですが。
講演者を記します。旭堂南海さんは上方講談師、松村博さんは株式会社ニュージェック顧問、石浜紅子さんはなにわの海の時空館館長、三木理史さんは奈良大学文学部准教授、堀田暁生さんは大阪市史編纂所長、伊藤敏雄さんは大阪大学日本語日本文化教育センター非常勤講師という方々でした。