松前さんの前作「階段の下で彼が待ってる」と同様、今回も2人の攻の間で揺れ動く、やや優柔不断な主人公・皆実の話。
前作は明らかに大人の2人に囲まれた主人公の微妙な心の動きに
同調する部分もあったのだけれど、今回はちょっと微妙。。
というのも、残りページほんのわずかになるまで、どっちが本命なのかハッキリしないんです!
いや、本命は全体の3分の1くらいでハッキリするんですよ。
でもそこから先、どーゆーわけかすんなりいかない。
気持ちは決まっているようにも見えるのに、なんでそういう行動になるかなぁ(怒)!
と皆実の行動にイライラする場面も。
自分に自信がなくて、やや後ろ向きの主人公は、松前さんの得意とするところで
そんな主人公のゆっくりした歩みを見守る寛容な大人、という構図は
確かに好きなはずなんだけれど、今回のは寛容っていうかなんというか…。
いや、悪いのはハッキリしない皆実か…。ウン。
でもじゃぁ、嫌いなのかといわれると、それもまた違うのがこの作品の不思議なところ。
「ダーーッ!イライラするっっ!!」と思いつつも、この微妙な感情はやけにリアルにも感じます。
わかりやす~い話が好きな人はダメかと思いますが、
このイライラも病みつきになれそうな人はぜひ、ご一読を。
ウジウジした主人公が嫌いな人は読まないほうが賢明です。