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水没―青函トンネル殺人事件 (幻冬舎文庫)
 
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水没―青函トンネル殺人事件 (幻冬舎文庫) [文庫]

安東 能明
5つ星のうち 2.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

新進ファッションデザイナー・三上連は、少年の頃、ある人間を殺してしまい青函トンネルの中に隠していた。それから25年、パリの第一線で活躍する彼のもとに、何者かから「函館に帰ってこい」という脅迫状が届く。急きょ帰郷した彼を待っていたのは…。トンネル工事という無謀な国家プロジェクトに人生を翻弄された人々の哀歓の物語が始まる。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

安東 能明
1956年静岡県生まれ。明治大学政経学部卒業。94年「死が舞い降りた」で第七回日本推理サスペンス大賞優秀賞を受賞。2000年「鬼子母神」で第一回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 491ページ
  • 出版社: 幻冬舎 (2007/12)
  • ISBN-10: 4344410483
  • ISBN-13: 978-4344410480
  • 発売日: 2007/12
  • 商品の寸法: 15.2 x 11.2 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 2.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 302,496位 (本のベストセラーを見る)
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形式:文庫
残念ながら、壮大な着想に始まりつつも、着想倒れで終わった感がある一作。パリコレ進出を果たした新進気鋭のデザイナーという主人公の設定もまったく生かせないまま、やや破綻気味のラスト。殺人犯と目される主人公の華やかな経歴、暗い過去など少し砂の器を思わせるが、この作者の渋くて地味な作風とマッチしてないように思う。幼馴染三人の人間関係も書き込めてないし、過去に執着する老刑事の執念も描写不足。壮大な設定の物語ほど人間ドラマの部分で読ませないといけないにもかかわらず、この作家特有の淡々としたクールな技法が災いているとおもう。ストーリー重視で人物描写浅いというのは、この作家のすべての作品に表れている欠点なので、スピード感のある短編やお得意の刑事たちの確執では表面化せずにすんでも、犯罪者の視点からの内面描写となるとはっきり弱い部分が表に出てしまっている。そういう意味では、作家の失敗であると同時に、ついている編集者の手腕も問題ではないだろうか。よい編集者に巡り合って、ひと肌もふた肌も脱皮して大成して欲しい力量の持ち主だけに非常に残念な一本。
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