シリーズ「日本の民話」を全一冊におさめた作品集です。ささやかな幸せを願う、庶民の
思いがつまっています。本書の紹介文はつぎのとおりです。
本書は創刊まもない『週刊漫画アクション』(双葉社)にシリーズ連載された
「日本の民話」を初めて一冊に完全収録したものです(270頁)。
本書ではとくに「一つ目小僧」が異色の出来でした。サラリーマン山田は山の中の空き家
で一つ目小僧に出会います。一つ目小僧は山田をあわれみ、額にもう一つ目をつけてやっ
た。これで山田は未来を見通し、幸せになるはずだったのですが・・・。読後に余韻が残る
印象的な作品です。
「役の行者」(初)
「一つ目小僧」(初)
「貧乏神」(ちくま文庫『妖怪たちの物語』、中公文庫『異界への旅(3)』)
「猫の町」(初)
「離魂術」(初)
「人面草」(ちくま文庫『怪奇館へようこそ』)
「小豆洗い」(初見)
「幽霊屋敷」(初)
「影女」(ちくま文庫『幻想世界への旅』)
「雨女」(ちくま文庫『幻想世界への旅』)
「帰って来た男」(ちくま文庫『怪奇館へようこそ』)
「島」(初)
「大人物」(中公文庫『異界への旅(3)』)
「打ち出の小槌」(初)
「管狐」(ちくま文庫『死神の招待状』)
「ボヤ鬼」(中公文庫『異界への旅(3)』)
「時の神」(初)
「ぬっぺふほふ」(初)
「梅干し」(ちくま文庫『死神の招待状』)
「異次元の色気」(初)
(現代の妖怪)「賭博学校/国家/コンピュータ/通貨」
初文庫化された作品には「初」という印をつけました。「現代の妖怪」は一頁の風刺漫画
です。全12回のうち4つを収録しています。