本書は、水木さん自身の戦争体験、そしてこれまでの長い人生で培ってきた自身の生活体験を基に、編者の様々な問いかけ答えていくという趣旨の対話集です。
東日本大震災と戦争との比較、そして、被災地では、自殺者が増加していますが、それについての感想・・また、水木さんは、ご存知のように紙芝居から、貸本漫画へ、そして雑誌へと次々転進しついに成功を収めることが出来ました。水木さんは、絵とストーリーと勘!!(2〜3割の人しか持っていないそうです)の3つが揃わないと儲からないと考えています。また、自分は40歳を過ぎてやっと成功したが、50歳位!!ではまだ世の中の事は良く解らないとも述べています。そして、最低限のお金がなければ幸せになれないが、幸せにはキリがないとも答えています。
結構辛らつな事も言っておられますが、あまり嫌味には聞こえません。それは、水木さんが、戦争で片腕を失くすという悲惨な目に遭いながら、コツコツと努力され、一度も締め切りを落とさず、89歳の今に至るまで、現役で立派な仕事をされているからでしょう!!
最後にネズミ男が主人公の幸福の甘き香り(残念ながら描き下ろしではない)と水木さんの年譜がついています。水木さんの飄々とした人生論を楽しんでください。
また、蛇足ですが、現在ビッグ・コミックにゲゲゲの家計簿という自伝的漫画が連載されています。水木フアンは、必読かなと思います。