ともすれば嘉門達夫の例の歌の影響からか、茶化した調子でツッコミを入れたがる輩のやたら多い川口浩探検隊。
だが、そこで思考停止に陥らず、もっと深く見ていくと、この番組の本当の姿が見えて来る。
確かに世間であれこれバカにされたような演出は多い。というより、それなしでは番組自体が成り立たない(「ジャングルに行きました、何も起こりませんでした、何も出て来ませんでした、おしまい」じゃ話にならない。笑ったり批判したりしてる連中は、そこまで考えてモノを言ってるのだろうか・・・?)。
だが、同時に言えるのは、演出だけでも成り立たない番組だったという事。
そうでなければ、あれだけの凄い映像を作れるはずがないから。
この探検隊シリーズは虚実を取り混ぜた、他に例のない独特のエンターテインメント。
このボックスの中にも収録された、台湾の山奥の渓流に産み散らかされたおびただしい数の蛇の卵。それは演出では絶対に作り出せない、この番組の「実」の部分。それと「虚」(ただし昨今のテレビに横行する安易なヤラセと一緒にするなかれ。なんたって体張ってるし、命がけだから!!)によってつけられた起伏が絡み合う。それはまさしく、ドラマとドキュメンタリーの素晴らしき融合。
こんなに凄い番組を見ながら育つ事の出来た我々の世代は本当に幸せだ。DVD化された一連のシリーズを見る度、改めてそう思います。
(やむを得ないとはいえ、BGMが本放送時とほとんど差し替えられ、ナレーションも録り直されているのは残念。ゆえに1点減点)