ルパンシリーズでも初期の、作者のルブランが良作を連発していた頃に
書かれ、シリーズでも屈指の名作と言われているのがこの『水晶の栓』です。
とある代議士の別荘に忍び込むルパン一味、そこで起きる不可解な出来事、
そして殺人・・・。冒頭から謎だらけの展開で、一気に引き込まれます。
展開もスピーディーで、一度読み出すと止め時が見つからないくらいです。
作品内にタイムリミットを設定していることも功を奏して、最初から最後まで
緊迫感が薄れることはありません。とてもじゃないけれど、100年近く前の
作品とは思えないです。
それは物語自体の面白さもあるのですが、新訳ということも大きいと思います。
とにかく読みやすいです。正直、他の出版社から出ているルパンシリーズは訳がかなり古臭いので・・・。
そんなわけで、かつて読んだ人も、ルパンシリーズをまだ読んだことが無い人にも
おすすめの作品です。きっと気に入ると思います。