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水底の森〈下〉 (文春文庫)
 
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水底の森〈下〉 (文春文庫) [文庫]

柴田 よしき
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

一人の不幸な女をめぐる宿命の物語。
刑事・遠野要は風子の過去を追ううちに、忘れ得ぬ出来事の相手が彼女であることに気づき、烈しく彼女を求める…。夫が殺された日、何があったのか。時間と距離を超え、謎が繋がっていく感動的作品。(解説/佐竹 裕) --このテキストは、 文庫 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

風子の逃避行は続く。嫌疑が深まる中、刑事の遠野要は福井・金沢・京都と彼女の過去を知る人物への聞き込みを続ける。そして、風子が辿ってきた波乱に満ちた人生を知る。犯人は果たして彼女なのか。追う者と追われる者。次第に遠野の心にひとつの衝動が―。物語の最後まで驚嘆の展開が続く傑作長篇ミステリ。

登録情報

  • 文庫: 476ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2011/4/8)
  • ISBN-10: 4167203170
  • ISBN-13: 978-4167203177
  • 発売日: 2011/4/8
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 167,254位 (本のベストセラーを見る)
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By キリ
形式:文庫
追う男、追われる女…。
帯にそう記してあった。

追う男、遠野。追われる女、風子。

物語は、アパートの一室で顔を潰された男の死体。
現場にはエンドレスでシャンソンがかかっている。
そして、その部屋に住んでいた夫婦の失踪。

一見、単純な殺人事件に見えたが、事実を追う都度「謎」が深まっていく過程が
とても旨く進む。
数十年の時間を、何度も移行して 現在と過去が交差して
風子の過去が暴かれて行く様は、見事。

そして、刑事遠野の思考も現在と過去を行きつ戻りつ。
だからこそ、遠野の突飛な行動に繋がるのであろう。
共感までは出来ないけれど、人にはその時々の感情に動かされてしまう瞬間がある。

柴田さんの作品は、人の「業」を表すのが旨い。
人を「好き」だという感情が、幸せにもなれ、不幸にもなる。

人に翻弄され続けてきた風子が、最後に語った言葉が心に染みる。

物語は、多少なりとも強引な所があるが 目つぶれる程
ストーリーに入り込むことが出来た。

全体的に暗いイメージで進行するので、そういうのが好きじゃない方は
やめた方がいいかもしれない。

それでも、単なるミステリーとしてではなく
いろいろな意味で、心に染みる本であると思う。

蓋を開けてみると、事件自体は そう複雑怪奇なものではなかったが
それでも、あぁ、そうだったんだ…と唸った。

最後に「因果報応」という言葉が、頭にちらついた。
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