原作は、この5年間に約400人の臨終に立ち会った医師である堂園晴彦氏で「先立つ親が心残りのないように、そして子どもが愛する人の死から一日も早く立ち直り、前向きな人生を送れるように」との願いを綴ったという。
物語の舞台は南の島。その浜辺で、主人公の藍(あい)という女性と恋人が、藍の思い出の海を眺め、たたずむシーンから始まる。空と海の澄みきったブルーの世界、イエローの光りの回想シーン、そして感動的な結末へと色の変化とともに展開していく。
死は、その人の存在を消すのではなく、船が水平線の向こうに消えるように、見えなくなるだけ。――愛する人、かけがえのない人と読んでいただきたい一冊である。
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