完結はしていませんが、一昔前は「創竜伝」で、今は、お涼のシリーズで、「世相を斬る」的横道に、度々、ストーリーから逸脱して、以前は、わりと許容範囲だったのですが、このところ、純粋な作品として、どうかな、と、思うところが多くなってきました。
かつて、アルスラーン戦記の第一巻が出版された25年以上前、渋谷区の小さな書店で、店長さんの御友人ということで、「アルスラーンと、その仲間たちをよろしく」と、裏表紙にサインをいただいて以来、ひとりの読者として、多用な作品で楽しませていただきました。
「月蝕島の‥‥」では、ディケンズの口を借りて、「書評なぞ、読まん。作品は残るが、書評なぞは残らぬものだから」という主旨の「信念」をお持ちでしょうから、このレビューの数々も、お目には留まらないでしょう。
ですが、やはり、批判する対象者の「選別」はともかく、作品本体が、本来の作家としての使命が疎かになっている今作を読めば、なんというべきか、そういう「たまっておられる部分」は、テレビのニュース・バラエティなり、本格的ニュース番組なりに、コメンテーターとしてお出になられて、「発散」されたらいかがでしょうか。政治コラムなどを、週刊誌などに定期的に掲載して、気分を落ち着ける、という文筆家ならではの方法も、ありでしょう。
ことに、今作を含め、上記した2作は、長編ゆえか、相当、創作意欲が進まぬ御様子。
らいとすたっふ、とかいう、親衛隊気取りの取り巻き連中に祭り上げられている現状は忍びない‥‥‥‥。
これでは、いけません。
正統、とは言わないまでも、本来の作家作業のためにも、あの「六号商店街」でお会いした頃に立ち戻っていただきたのです。
先生‥‥‥言いたいことは判るつもりですが、あまりに脱線し過ぎ、です。