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水の眠り 灰の夢 (文春文庫)
 
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水の眠り 灰の夢 (文春文庫) [文庫]

桐野 夏生
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

昭和38年、東京。連続爆弾魔を追う村野に女子高生殺しの嫌疑が。親友の恋人への思慕を胸に真実に迫る、孤独なトップ屋の魂の遍歴

内容(「BOOK」データベースより)

昭和38年9月、地下鉄爆破に遭遇した週刊誌記者・村野は連続爆弾魔・草加次郎事件を取材するうちに、一人の女子高生の殺人事件の容疑者に。東京オリンピック前夜の高度成長期を駆け抜ける激動の東京を舞台に、村野の執念が追いつめたおぞましい真実とは。孤独なトップ屋の魂の遍歴を描く傑作ミステリー。

登録情報

  • 文庫: 475ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (1998/10)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4167602024
  • ISBN-13: 978-4167602024
  • 発売日: 1998/10
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
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16 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
著者の「ミロシリーズ」にたびたび登場する、ミロの父親「村善」こと村野善三を主人公にした作品である。
物語は吉永小百合への脅迫事件などで世間を騒がせた草加次郎の事件をモチーフとするだけでなく、アイビールック全盛だったこのころの風俗も取り入れ、高度経済成長真っ只中だったこの頃の日本の姿を描き出している。
この作品は大別して2つの側面を持つ。ひとつは新聞記者として草加次郎を追い詰めることであり、もうひとつは読者が村善が探偵業へ至る過程を知ることである。
そのため、極上のサスペンス作品に仕上げられているし、村善のヒューマンドラマとしても成り立っている。
構成もしっかりしていて、安定感すら覚える。
余談として、ミロの出生について描かれているのも、ファン泣かせである。
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By シロフォン トップ1000レビュアー
形式:文庫
探偵村野ミロシリーズの父、村野善三の若き日の物語。シリーズ番外編と言えようが、版元も違うし単品として十分成立していると思う。個人的にはこちらの方が好きなくらいだ。

舞台は1963年の東京。週刊誌の記者、いわゆる「トップ屋」として日々を疾走する村野。著者の事実をフィクション化することへの関心はこの頃から始まっていたのだろうか、当時の事件、実在したトップ屋集団などが下じきになっている。

実際、この時代を知っているわけではないが、60年代前半という何かが始まる前の独特の時代の空気、熱気をはらみつつも、モノクロームの画面を思わせるような落ち着いた筆致が好ましく、しばしその世界に浸った。桐野作品であることを忘れるようなオーソドックスなハードボイルドミステリーであり、改めて著者の多彩な作風を思った。

村野はある事件の容疑者にされ、自身で真相を暴こうとする。彼を待つのは悲哀を伴う出来事や事実の数々。著者は哀感を帯びた物語をうまく描き、印象深い作品に仕上がっている。

ミロシリーズ本編は現代モノだけに時間とともに古さが少々気になってくるが、もともと古い時代を舞台にしたこちらは古びない。ミロシリーズのファンはもちろんもそうでないかたにもご一読をおすすめしたい。
このレビューは参考になりましたか?
17 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 桐野夏生はデビュー作こそイマイチだったがこれはなかなか面白い。前半と後半の感想が違ってきた。中盤からはハイペースに読ませてくれる。伏線がつながってきたときは面白い。書き方は東野圭吾のようなタイプだろうか。ハードボイルドともあまり思えない。非常に読みやすく面白い小説だった。
 

 お馴染みの探偵、村野ミロシリーズの番外編。義父の村野善三、通称村善が主人公。今は名もさえ聞かないが、「トップ屋」として週刊誌に懸ける男のストーリー。友人の後藤はそれもまた面白い。非常に人間性豊かな主人公、村善とのやりとり、その他でも台詞が面白かった。その村善が女子高生殺人の容疑にされてしまい、自分でその真相を探る羽目に。会社ともほぼ無関係になってしまい心理状態は最悪に。そのドロドロ感を上手に書いている。その女子高生「タキ」を夢で見たときも、切ない。心理描写はそれほど細かくないが内部描写が巧いので、それで十分心理もとれてくるのは不思議だ。
 

 複雑な人間関係があり、最終的に犯人を見つけることになる。読み終わって改めて反芻してみると面白かった。伏線がつながってきて、人間関係を整理したときにそう思った。読者を、村善も悩ませ、騙せて。終盤は二転三転しすぎている。ページ数が残り少なくなるに従ってその手が速くなるのが面白かった。ラストは、ちょっと残念だ。酷な気がする。それは、そういう現実。リアリティを求めたからああなったのだろう。やはりちょっと残念。酷であった。
 
 女性を描くのが巧いと聞いたことがあるが、後藤のように男でも十分巧く描けている。非常に表現豊かで面白い作家だ。

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最近のカスタマーレビュー
これがどうしてああなった…
ミロシリーズにが大好きで、最終的にこの作品を読みました。... 続きを読む
投稿日: 2か月前 投稿者: いち個人
中途半端なタイトルが、読了後味わい深い事に気付かされる。
翌年東京オリンピックを控えた昭和38年の東京は、道路の拡張、ビルの建設ラッシュ、高速道路の建設と大きく変貌を遂げようとしていた。... 続きを読む
投稿日: 7か月前 投稿者: 暮坂透
登場人物が◎ 大人のハードボイルド。
15年ほど前の作品ですが時代設定は昭和38年ということで(今から50年近く前)活気のある出版業界、若者の陰パワー漂う新宿裏風景やアイビールックの流行など今はないエ... 続きを読む
投稿日: 18か月前 投稿者: いとべー
緻密な調査のゆえできあがった桐野夏生の傑作
探偵・村野ミロ シリーズの番外編とのことでしたが、ほかの桐野作品と同様の読み応えがありました。... 続きを読む
投稿日: 2010/1/12 投稿者: rabbit-orange
初期の作品のみずみずしさ
桐野夏生の作品は、時代とともに読んできた。
だから、この作品を最初に読んだのは、ずいぶん昔の気がする。... 続きを読む
投稿日: 2008/7/30 投稿者: aquatio
ミロと善三の関係
ミロシリーズと言っても、こちらはミロの義理の父である村野善三の若い時代、ミロの母との出逢いやミロの本当の父である後藤の話なども書かれています。... 続きを読む
投稿日: 2007/9/9 投稿者: kuu
単なるミステリー以上の出来です。
高度成長に湧く、東京オリンピック直前の昭和30年代半ばが舞台です。

みゆき族が銀座を闊歩し、アイビールック全盛だった頃ですね。... 続きを読む
投稿日: 2007/6/10 投稿者: oasis
タイトルの意図
私は本来のシリーズである「村野ミロ」を存じておりませんので、まったくの単品作品として読みました。... 続きを読む
投稿日: 2006/10/29 投稿者: Jabb
ひと味違うおもしろさ
この頃の記者の泥臭さのようなものがよく描けていると思います。日本中が一生懸命生きていた時代の、真実を追い求めようとするがむしゃらなまでの記者の生きる力を感じます。... 続きを読む
投稿日: 2003/2/7 投稿者: bluestar
綿密な描写
東京オリンピックを一年後に控えた日本を舞台に展開する事件。
それを追う週刊誌のトップ屋。... 続きを読む
投稿日: 2002/12/9 投稿者: うきょう
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