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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
童話をベースにしたミステリー,
By 美佐野 (熊本市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 水の時計 (角川文庫) (文庫)
童話「幸福の王子」をベースにした、臓器移植を扱った物語です。どういうわけか月の晩に会話だけはできる葉月は、自分の臓器を必要としている人に移植することを望み、主人公に依頼します。そのときの理由はただ単に主人公が凄腕のライダーであることだけですが……実は葉月と主人公の昴には、意外な縁があったのです。そこらへんが一気に発覚する第五幕&最終幕が、やはり一番好きな場面です。
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
透明感,
By 直生 (千葉県千葉市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 水の時計 (角川文庫) (文庫)
この一言に尽きる。「透明」透明すぎてつかみどころがないというのも事実。 死ぬことも生きることも出来ない少女が望んだことも、少年に課せられた義務も、透明なのに残酷。 何だか考えさせられる話。長編なのに、短編集を読んでるような錯覚さえ起させられる、緻密な物語。 一度読んでみて欲しい。
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
最後の一行が好きです。,
By A.Hawk (千葉県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 水の時計 (角川文庫) (文庫)
賛否両論あるようですが、私は最後の一行の、潔い終わり方がとても好きです。あの瞬間、「力を振り絞ることができた」(ネタバレ防止のため、表現をぼかしています)というだけでも、十二分に、少年の未来が見えたような気がしました。……というか、個人的に救われました。ああ、こんな風に、人は蘇っていくことができるんだ、と。たぶん、丁寧な後日談を描いたりせず、「一瞬の光」に全てを集約したからこそ、この物語は美しいのだと思います。 他の方が書いていらっしゃるように、幸福の王子、臓器移植、等、モチーフだけでも考えさせられる部分は多いです。でも、それだけじゃない。自分では想像もつかないようなところで、誰かが思ってくれている。誰かと繋がっている。痛いほどの孤独と、それを覆す確かな絆。それを失って尚、這い上がろうとする人間の力。文章こそ透明で儚いですが、とんでもない強さを突きつけられたような気がしました。 そしてその強さが、他のどの一行よりも宿っているのが、最後の一行だと、私は感じました。素晴らしいエンディングだと思います。一人ぼっちだと泣いてしまいそうになったとき、ぜひ、読んでほしいです。
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