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水の女 (講談社文芸文庫)
 
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水の女 (講談社文芸文庫) [文庫]

中上 健次
5つ星のうち 2.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

社会を捨てた男と、素性の知れぬ多淫な女とがくりひろげるあくなき快楽の世界―。エネルギッシュな文体で、男と女の生態を生々しく描き、性の本質にハードに迫る表題作他。(解説・神代辰巳)
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

無頼の男の荒ぶる性と、流浪の女の哀しき性―。獣のように性を貪りつくそうとする男たちに対し、ある女は、自らの過去を封印し、その性に溺れ、またある女は、儚い運命のなかにそれを溶かし込む。またある女は、男の性を弄ぶ。紀伊を舞台に、土俗的世界に生きる男女の性愛を真正面から描いた傑作短篇五作。緊密な弾力のある文体で、性の陰翳と人間の内部の闇を描破した中上文学の極北。

登録情報

  • 文庫: 224ページ
  • 出版社: 講談社 (2010/7/9)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062900939
  • ISBN-13: 978-4062900935
  • 発売日: 2010/7/9
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 2.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
中上健次は文豪である。まちがいない。『枯木灘』などは、日本近現代文学の最高峰のひとつであると言っても、けっして、過言ではない。

しかし、である。この人は、作家としての出自というか経歴が異色なためか、あるいは夭折したせいか、それともスノッブのカリスマ・柄谷行人とお友達だったからであろうか、すこしばかり論壇において過大評価されてはいないだろうか。

この『水の女』は、「これ、中上健次の作品だよ」と言われなければ、たんなる三文官能小説である。

上で挙げた柄谷の詐術をあばいた点でのみ私が評価する福田和也が、一部の、この手の中上作品について、「いんちきポルノ」と断じているらしいが、これはなかなか、言い得て妙である。

私の文学に対する審美眼の問題かもしれないが、これはあまりにも…。
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By カスタマー
形式:文庫
収録5編に登場する男女は、いずれも幸福とか安楽な生活などとは縁遠いところで生きているようだ。状況打開は想像しにくい。女は多淫、男もそれにこたえてケモノのように性交を繰り返す。中上もその様子を何の遠慮もなくありのままに描写する。決して読みやすくはないが、動物的な生々しさあって力強い。
粗野で乱暴な男達の中で唯一好感が持てるのは「鷹を飼う家」の与一か。「鷹を飼う家」の最後では、中上独特のしなやかで膨れ上がる海のイメージが描かれる。小説の中で展開されている状況はもうわけがわからない感じなのだが、そんな中にあらわれる中上の海って、一体何なのだろう。救済の海?、快感の海?、幸福の海?。そんな興味、問いかけが残った点で私にはこの作品が印象的だった。
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