水と健康について調べている。2冊目。著者は「空飛ぶカイチュウ博士」として有名な藤田教授。エッセイは軽妙で筆者も長年のファンだが、寄生虫学の権威である藤田氏が「水の健康」についても多数の著作があることは知らなかった。
本書の構成は、人間をとりまく飲料水についての考察、健康によいといわれている水の検証、藤田氏が独自に考案した「水のレシピ」の三点である。松下氏の
心と体をキレイにする 水の新常識では、クラスターの小さな水のほうが健康によい、という説だったが、藤田氏は松下氏と同じ核磁気共鳴法を用いて、逆の結論、すなわちクラスターの大きな水のほうがおいしくて健康に良い、を導く。
ほかにも、アルカリイオン水や海洋深層水、πウォーター、創生水などなど、いろんな「健康水」を取り上げていく。予断をもたず、好奇心だけで研究を進めていく姿勢が子供たちの「夏休みの研究」のようでいい。
水と健康の関係については、しかし、論者によって主張がかなり異なること、科学的根拠がいまひとつはっきりしないこと、「ルルドの泉」のようにどうかすると宗教がかった匂いもすること、などがわかってきた。思っていたよりずっと奥が深そうである。参考文献もいくつかあがっていたので、引き続き当たってみたい。