登録情報
|
個人的に野郎二人の馴れ合いというのは見たくないので(内容そっちのけで妄想に走る人がいそうな感じが。それはそれで非難しませんが)、交差しつつも交わらない線のような関係がいいかと。怨霊とか言ってる割には、穏やかだし。宮部みゆきさんの江戸モノをほのぼのとさせたイメージ。
なにより、主人公二人の過去はどうでもいいながら(失礼)、その行程で垣間見てゆく人間模様がよいのです。
特に、亡くなった妻の人形を依頼してきた商家の隠居。ヒント0の伝言ゲームに困り果てる人形師だが・・・:「影をつかまえる」。殺された遊女の魂が入った先は、商家の婿が溺愛する人形の中だった:「昏く深い箱」。が好きデス。
・・・読んだ時、ちょっと、電車の中で泣いてしまってたようなー・・・(照
過去の記憶がなく気がついた時には人形師の先代について歩いていたのだという青年と、男の鬼を探す生臭坊主(なんとなく生臭とつけないと正しくない気がする。)。感性の違う、というより互いに別の意味でほとんど感性など持たないようなふたりではあるが、とりあえず喧嘩らしきものは交わすようにもなったことだし。
人形に魂が宿るとしたら、それはきっと思い人に
ぎゅっと
抱きしめて欲しいからじゃないのかな?
そう思わせてくれる話だからです。
男と男のお話と言うよりも、人形とメインとしたつながりの話の
様に思われます。だから彼らに名前がないのでは?
何処か欠けているように感じられる彼らが、お互いを通して
そして人形を通して何かを得ていく感じがする所も好きですね。
多少読みづらく思える所もありますが、私は好きなお話なので
星5つ~とさせて頂きました。
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|
|