クリーンエネルギーといわれている水力発電が、徹底的にそして壊滅的に河川環境を破壊している現実。山手線を動かすエネルギーをつくるために、東京から200km離れた現場で起きている悲劇。大企業による不正取水事件。政治・行政・企業・地域でそれぞれ水力発電に関わるヒューマン・人間を中心にスポットをあてていて、とても読みやすい良質な本です。米ハーバード大学の人気講義「Justice(正義)」の命題にしてほしいと思うくらいです。表紙の川の写真は、豊かな社会でありながらそこで生活している人々の心は何かで乾ききっている・・・そんな風に著者が問うているようにも見えました。